九州国際大学付vs久留米商
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加藤(九州国際大付)
決勝
地区大会の優勝で、九州大会出場を決めている両校。
今日は、秋の福岡県の一位の座をかけて戦う。
先発したのは九州国際大付・三好、久留米商・高木の両エースだった。
立ち上がり、相手のミスに助けられながらも、危なげないピッチングで3人ずつで抑えていく。
九州国際大付は3回裏、先頭の7番加藤の内野安打でこの試合初めて出塁するも、牽制死。続く8番内川が、右腕に死球を受け、臨時代走が送られる。
高校野球における臨時代走は『試合に出場している選手で、投手と捕手以外から打撃の完了した直後の選手』とされているため、直前に牽制死した加藤が再び走者となる。
しかし、9番石迫のレフトへのヒットで三塁を狙い、アウトとなってしまう。
この回、チャンスはあったにもかかわらず走塁のミスが目立った。
一方、4回まで、3人ずつで抑えられていた久留米商は、5回5番馬場の内野安打でこの日初めてのヒットでのランナーを出すと、犠打と8番野田の安打で先制する。
1点を取られた九州国際大付はその裏、先頭6番花田、7番加藤の連続ヒットですぐさま1点をかえし同点とすると、9番石迫の犠飛で逆転。
どの打者も、この大会で奪三振ショーを繰り広げてきた高木の球を真芯でとらえて外野へ運んで行った。
久留米商は、その後も九州国際大付三好に抑えられ、終わってみれば、ヒットは5回の2本だけ。
なかなかチャンスを作ることができずにイニングが進み、試合終了。
三好の好投で九州国際大付が2010年・秋の福岡県を制した。
勝った九州国際大付は福岡大会1位として、久留米商は2位として、3位決定戦で勝った筑陽学園とともに、23日から熊本で開催される九州大会に出場する。
(文・写真=鎌倉 彩)