履正社vs上宮太子
![](/images/report/osaka/20101016002/photo01.jpg)
飯塚孝史投手(履正社)
苦しみながらも・・・
第1試合は8対0、7回コールドゲームで履正社が上宮太子を破った。
と、この事実だけを書けば、履正社の完勝だったように見える。
だが、実際に試合を見た感じではそこまでの差はない、いや、前半だけみれば上宮太子の方が押していた印象すらある。
1回表、5番桝井翔太(2年)のタイムリーで先制した履正社。
その裏先発のマウンドには当然エースの飯塚孝史(2年)。ところがこの日は制球が中々安定しない。
先頭打者こそ三振に切るが、2番勝間大貴のファーストゴロを桝井がエラー。これでリズムを乱したのか、ヒット、死球で満塁のピンチ。
それでも5番末浪直幸(2年)をカウント2-3から高めの直球で三振。6番谷護(1年)はライトフライに打ち取って何とか切り抜けた。
それでも続く2回裏。先頭の7番浦野太暉(1年)のショートゴロを今度は石井元(2年)がエラー。
さらに8番山北勇貴の送りバントの処理をした飯塚が焦って二塁へ投げてオールセーフ。
序盤で2失策と今大会初めて守りで乱れた履正社内野陣は明らかにいつもと違っていた。
だが、そういう時こそ生きるのが試合経験。落ち着いていたのは捕手で主将の坂本誠志郎(2年)。
9番井上慎也(2年)の2球目に二塁走者を牽制で刺すと、1番佐伯良(1年)をカウント2-3から空振り三振。
さらに2番勝間をファーストライナーと、見事なリードでエースそして内野陣を助けた。
3回表、履正社は2死から4番石井のタイムリー、7番原田涼(1年)のレフト前などで3点を追加。その裏以降は落ち着きを取り戻した飯塚が何とか抑えた。