明大明治vs都立府中西
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中村(都府中西)
明大明治、サヨナラで都大会出場へ!!
明大明治が都立府中西との死闘を制し、都大会出場を決めた。
まさに、両校どちらも譲らない試合だった。
本日の第14ブロックの第一試合は、台風12号の影響で風は強く、シートノックからライトからセンターにかけての打球は伸びていた。なにやら波乱を引き起こしそうな天候の中、試合は始まった。
明大明治は、右腕・平野。都立府中西は左腕・梅木。共に背番号1を背負ったエースが先発。
試合は1回裏、明大明治の先頭・篠原がライト頭上を越えるスリーベースヒットでチャンスを作ると、3番佐伯のライト前ヒットで明大明治が先制する。
しかし、試合序盤はその後、両校点数をあげることができずに、無得点のまま試合が進んだ。
試合が動いたのは中盤に入ってから。
まずは4回表、都立府中西は竹内のホームランで同点に追いつく。
しかし、その裏、明大明治も4番高野のホームランで引き放す。
5回表、都立府中西は5番上杉のセンター前のタイムリーで再び同点に追いつく。
すると、明大明治も敵失も絡みこの回3安打で2点をあげ、再び勝ち越しに成功。
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試合シーン
序盤と違い一転、試合が動いてきた。
落ち着く気配のない試合。試合の流れを両校が綱引きのようにお互いの手元に手繰り寄せ、まさにがっぷりと4つに組んだ状態だ。
6回表、都立府中西は2番田島のタイムリーで1点差にせまると、7回表、ノーアウト満塁のチャンスを作り、ワイルドピッチで同点に。
そして1アウト満塁から9番中村が勝ち越しのタイムリーヒットを放ち、ついにこの試合、初めて勝ち越しに成功した。
このまま逃げ切りたい都立府中西であったが、明大明治もそう簡単には終わらせてくれない。
8回裏、5回途中より梅木(都立府中西)をリリーフ。好投を見せてきた二番手・中村から6番成瀬がソロホームラン。明大明治が同点に追いつき、再び試合は振り出しに戻す。
勝負があったのは、9回裏。明大明治はこの回先頭の代打・山田がセンター前へクリーンヒット。この打球をセンターが後逸する間に山田は一気に三塁へ。
ノーアウト三塁のチャンスをつくる。更に続く1番篠原が四球でつなぎ、ノーアウト1,3塁。2番池田の打球はピッチャー中村の足元を抜け、センターに転がる。
この打球でサードランナーがかえり、明大明治がサヨナラ勝ち。死闘に終止符をうち、歓喜の都大会出場を果たした。
(文=高校野球情報.com編集部)