岡豊vs高知工業
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壬生武稔投手(岡豊2年)
延長12回の熱戦は岡豊に軍配!
8月24日、高知県内高校野球新チームにとって最初の公式戦となる「第54回高知県選抜高等学校野球大会」が開幕。旧チームの成績を加味され本戦からの出場となった岡豊、高知南、高知、室戸、高知商、土佐、明徳義塾、高知小津の8校に、8月上旬の予備予選を勝ち抜いた8校を加えた同大会は、ベスト4が条件となる秋季大会のシード権を争うばかりでなく、最終的に来夏のシード権を左右するポイントを加える上でも決して軽視できない一戦だ。
朝8時前にプレーボールがかかったその開幕試合では昨秋、今春の四国大会ベスト4、今夏の高知大会ベスト4など、旧チームでは好成績を残し続けた岡豊と、今夏の高知大会ではベスト8に躍進した高知工が対戦。試合は初回に岡豊が旧チーム唯一のスタメンだった4番・石川雄大(2年)の左中間3塁打で先制するが、高知工も2回に先発の松田嗣城(2年)自らタイムリーを放って同点に追いつくと、続く3回には相手の2失策を絡めて4点を奪い勝ち越し。5回終了時点では6対1と大量リードする。
しかし、グラウンド整備中に円陣を組んで気合を入れ直した岡豊も6回から怒涛の反撃を開始。この回に石川の2点タイムリー3塁打などで3点を奪うと、7回にはこの日自身5打点目となる石川の犠牲フライなどで2点、ついに6対6の同点に追い付いた。
その後は岡豊の先発左腕・壬生武稔(2年)と高知工3番手・水田望來(2年)による投手戦が続き、試合は延長戦へ。そして迎えた12回、岡豊は1死2塁から3番の壬生が自らを助けるレフトオーバーの勝ち越しタイムリーを皮切りに一挙4得点。そして壬生はその裏に1点を失うも142球の粘投で完投勝利。「旧チームの面影はない」と試合後に山中直人監督は厳しい評価を下したが、岡豊は闘志漲る旧チームの財産を活かす形で2回戦へと駒を進めたのであった。
(文=寺下 友徳)
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岡豊 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | |||
高知工 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 |
岡豊:壬生武稔-岡村康平 高知工業:松田嗣城、橋詰翔太、水田望來-西岡達朗