川崎北vs高津
![](/images/report/kanagawa/20100822002/photo01.jpg)
猛打で高津を圧倒した川崎北
川崎北猛攻。力の差歴然だが、目立った鋭い打球
力の差は歴然とし過ぎていた。
高津の選手たちは確実に芯で捉えてくる川崎北の各打者の打球に対して反応でききれず、捕れる打球を安打にしてしまったり、正面の打球でもファンブルしてしまうというケースも多かった。結局、アウトになるのは川崎北打者の打ち損じか動いたところへ打球がたまたまきたなどという偶然のプレーだった。
そんなこんなで、アメリカンフットボールのスコアみたいに1回、2回と7点ずつ入った。4回にも打者12人で8点が入り都合22点となった。
川崎北では一番の富田君が5打数5安打で3打点。前日市立川崎から2本の本塁打を打った四番田辺君は左へ右へ長打を放ち、バットコントロールの巧さを見せつけた。左打者だが、もっともいい打球は左中間を破るものだという。前チームから正選手として出ていたこの二人が引っ張る形の川崎北。近年、打撃のチームとして安定して上位に進出している公立の雄ではあるが、もう一つの壁に苦しみ続けているのも確かだ。
佐相眞澄監督は、「投手を育てていくというのが課題なんですよね。今度のチームは1番をつけている石垣を含めて今日投げた5人と、コマはあるんですけれど」と言うが、どんな試合の形であれ無失点で試合を終えられるというのは、チームとしての確かさを示すものである。
そんな中で、三番手として投げた左腕坂井君は面白い存在になりそうだ。ストライクゾーンに関してはまだアバウトなところがあるというが、球の力はありそう。左投手で力の投球が出来るというのも魅力だろう。この秋は神奈川県全体では投手は左腕に好素材が多いようでもあり、その中に食い込んでいかれるだけの存在になれれば、川崎北旋風再びということもありそうだ。
大敗した高津としては、その坂井君からクリーンヒットした三番川口君は投手として打たれはしたが、頑張った。結果的には手も足も出ない形だったが、ベンチから声は出続けていた。
(文=手束 仁)
[:addclips]
[:report_ad]
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高津 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||||||
川崎北 | 7 | 7 | 0 | 8 | × | 22 |
高津:川口、熊谷―秋元 川崎北:鈴木悠、酒井、坂井、千葉、木村―小野寺、藤田