興南(沖縄)vs仙台育英(宮城)
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島袋洋奨(興南)
島袋洋奨(興南)の奪三振数
第82回選抜高校野球大会を制した興南(沖縄)が連覇へ向けてまた一つ駒を進めた。
興南と言えば、多くの指導者から慕われる我喜屋監督や、野球だけでない個人の「人間力」や「気付き力」の優れたチームと言われる。しかし、今回はあえて数字を書かせていただく。
この大会、島袋洋奨(興南)は、甲子園通産106奪三振んを記録した。(09’春19/09’夏9/10’春49/10’夏29個)。
この数の凄さは比べられる人の名前を見ると納得できる。
■松坂大輔(横浜-西武-レッドソックス) 通算11試合で97奪三振(98’春43/98’夏54個)
■田中将大(駒大苫小牧-楽天) 通算12試合で102奪三振 (05’春10/05’夏38/06’夏54個)。
■斎藤佑樹(早稲田実-早稲田大) 通算11試合で104奪三振(06’春26/06’夏78)
島袋は10試合目にして達成というそのスピード、そしてまだ登板の可能性があるのだ。更に試合後にはこのような頼もしい言葉を残してくれた。
「連投を想定して、沖縄で1週間の投げ込みをしたりしてきました。その成果を示せるときだと思います」。
島袋が三振を意識していないのは、「三振の数もそうですが、勝てたことがよかった。記録は、いい方に考えておきます」とのコメントからも容易に分かる。ただ観戦の一つの楽しみとして、今後奪三振がどこまで伸びるかに注目しても面白いかもしれない。
【試合展開】
初回、島袋洋奨は、2者連続三振と自己最速を更新する147キロの直球と上々の滑り出し。その裏興南は、先頭の国吉大陸が中前打で出塁すると、慶田城開の犠打ので一死二塁する。我如古盛次のタイムリーで1点を先制。さらに眞榮平大輝が左前打で続くと、5番銘苅圭介の犠飛であっさりと2点を先制した。
二回表に先発の島袋が三瓶将大にソロ本塁打を浴び1点を返されたが、その裏すぐに国吉大陸の適時打で加点。三回裏にも更に1点を加えその差を3点とした。
七回、ボールが先行し始めた島袋は、二塁打と2四球で二死満塁のピンチを迎えたが、ここで島袋はストレート勝負、最後は142キロの速球で佐々木憲を中飛に打ち取り最大のピンチを切り抜けた。
このまま興南が逃げ切り、準決勝へ駒を進めた。
一方、仙台育英は2番手で登板したエースの木村謙吾が4回2/3を6奪三振、自責点0と好投した。木村は、1年春からベンチ入りし常に注目されてきたが、3回戦にて姿を消した。
(文=高校野球情報.com編集部)
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仙台育英 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||||||
興南 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 |
仙台育英:田中,木村―嵯峨 興南:島袋―山川
本塁打=三瓶(仙)