愛産大三河vs高蔵寺
![](/images/report/aichi/20100724001/photo01.jpg)
好プレーの光った桑田(高蔵寺)
昨夏5回戦に続く因縁対決、愛産大三河が雪辱
昨年夏の5回戦と同じ顔合わせが、今年は4回戦で実現した。
因みに、昨年は高蔵寺が3―1で勝ってチームとしても初めての8強進出を果たした。それだけに、高蔵寺としては縁起のいい相手でもあり、これでさらに勢いをつけて昨夏以上を目指したいであろう。
一方、
としては何とか雪辱したいところだった。関係者にとってはそんな思いも強かったのではないだろうか。
投手戦となった試合は、高蔵寺は主将で打っても三番に入っているムの大黒柱宮原が力投。度胸のいい投球で、丁寧にアウトローを攻めながらも、時にズバリと内側を突いてくる。
愛産大三河
の浅野湧は切れのいいスライダーと伸びを感じさせるストレートが心地よく捕手のミットを叩いていた。3回を終わってお互い無得点。3安打している
愛産大三河がやや押し気味かなと思わせたが、高蔵寺はよく踏ん張っていた。いずれにしても2~3点勝負だろうと思えた。
先制したのは
愛産大三河で4回、六番戸谷が左前打で出ると、バントで二塁へ進み牽制悪球で三塁へ。九番浅野湧の強い一塁への当たりは失策となり三塁走者が帰った。
ただ、失策こそあったものの高蔵寺の守りはしっかりとしていた。投手のはじいた球を巧みにフォローして一塁で刺した小塚遊撃手のプレーや、7回にはボテボテのゴロを素手で拾った桑田三塁手がそのまま一塁へ好送球して刺すという見事なプレーもあった。そして、その裏には七番からの下位打線だったが、白木が安打で出るとバントで送り、森の中前打で追いつくという、守りでリズムを作って攻撃に繋げるという典型的な形で、いいムードの同点だった。
これで試合の流れは高蔵寺に傾いたかと思われた。
ところが直後の8回、
愛産大三河は2死一二塁から、戸谷はカウント2ナッシングと追い込まれながらもしぶとく中前へはじき返して再び突き放した。宮原にしても、少し勝負を急いだというところもあったのかもしれないが、ここは責められないであろう。
結局、これが決勝点となり明暗を分けた。
愛産大三河は昨夏の雪辱を果たした。
春はブロック大会で敗退して県大会に進出を果たせなかった高蔵寺。その悔しさをバネとして励んできたチームは非常にまとまりのいいチームとなって、就任3年目の大野雅也監督も手ごたえも感じていた。
「昨夏勝っている相手ということは、去年とは別のチームなので、あまり意識していませんでした。いい守備もありましたが、結果的には相手の守備力の方がもう一つ上だったということでした」と、目指す守備力のさらなる向上を次のテーマとした。高蔵寺は限られた条件の中でしっかりと練習を積んできた好チームという印象だった。
(文=手束 仁)
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愛産大三河 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | ||||||
高蔵寺 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
愛産大三河:浅野湧―金子 高蔵寺:宮原―大田