試合レポート

習志野vs学館船橋

2010.07.14

2010年07月14日　千葉県営球場

習志野vs学館船橋

2010年夏の大会　第92回千葉大会 2回戦

習志野

Aシード校習志野猛打爆発！7回コールド発進！

前日の天候がうそのように晴れ渡り、強い陽射しが照りつけ夏本番を思わせる陽気の中、[stadium]千葉県野球場[/stadium]では二回戦の三試合が行われた。

風が強くフライの処理が難しかったのと、グランドコンディション、特に外野の芝生が荒れており各外野手も処理に戸惑う様子が見てとれた。風はいたしかたないにしても、今後ここ一番の大切なプレーの際にとんでもないイレギュラーバウンドで勝負が決まってしまわないようにぜひしてもらいたい。

第一試合、春の関東大会準優勝校Aシード習志野高校対東京学館船橋高校の一戦。習志野高校にとっては大会初戦となり戦いぶりが注目された。また3塁側スタンドには習志野高校のブラスバンド部がスタンド上段までスタンバイ、おなじみのレッツゴー習志野など華麗な演奏を披露した。

先発は東京学館船橋が増田、対する習志野は予想に反して背番号5をつけた水野で試合開始。この春の実戦登板はなく、四番手以降の投手をこの夏の初戦で登板させたところに習志野高校の投手陣の厚さが感じ取れた。

試合は序盤から終始習志野ペース。前日今大会Aシード校銚子商の初戦敗退、同じくAシードの浦安も接戦を演じるなど初戦の闘い方の難しさを感じていたが、習志野には無縁なことだった。

いきなり一回裏の習志野、今大会一番に起用された宮内がヒットで出塁、バントで送った後3番四球で一死一二塁。ここでプロ注目の山下斐紹がライト線へタイムリー二塁打を放ち習志野あっさりと先制1－0。その後5番片桐も続き二点タイムリーで3－0。その後も2回に9番栗原のタイムリーで1点、3回には水野のタイムリー等で3点と立て続けに得点し試合の流れを序盤で決めた。

結果習志野水野の2安打完封、7回コールド勝利となったこの試合、投手陣はもとより打撃陣もこの春レギュラーだった選手がベンチに控える等習志野の選手層の厚さを痛感した。連戦が続く灼熱の戦いには使える駒が多いことにこしたことはない。習志野の初戦は視界良好といったところだろう。

一方の東京学館船橋、習志野の前に屈した形となったが、ベンチ上から伺えた選手の表情は活き活きとし、「人間力の育成」を持論に持つ黒川監督の気迫溢れる叱咤激励の元、最後の最後まで勝負を諦めない姿勢をみせてくれた。1,2年生の多いチーム、今夏以降の戦いに期待したい。また一塁側スタンドを埋め尽くした東京学館船橋の全校応援も習志野ブラバンに決して負けていない熱のこもったものだった。

（文･撮影＝国吉辰一）

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