試合レポート

市立岐阜商vs池田

2010.07.20

2010年07月19日 長良川球場

市立岐阜商vs池田

2010年夏の大会 第92回岐阜大会 3回戦

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秋田千一郎(市立岐阜商)

市岐阜商スーパー1年生は監督の息子

市立岐阜商のスーパー1年生・秋田千一郎が大物ぶりを見せつけた。
背番号は8でセンターを守るが、投手も兼任。180センチの長身で、上から豪快に投げ下ろすストレートは既に最速141キロ。球に角度があり、落差のあるカーブも操る。この日は先発して6イニングスを投げ、11奪三振・無失点の好投だった。

秋田の公式戦デビュー(初先発)となった春の県大会初戦(4月)も筆者は観戦しているが、秋田和哉監督が「当時と比べ体も大きくなった」と認めるとおり、たった3ヶ月という短い間でもグンと成長していたのに驚いた。ストレートも、そのときと比べ5キロ増速。この成長ぶりが嬉しい。夏を見越しての春季県大会初戦先発だったが、監督の思惑通り、この夏から中心戦力になっている。監督は「3年生の投手スタッフがしっかりしているので、そこにうまく秋田を絡めていければ。大垣日大県立岐阜商は左打者が多いので、(左投手の秋田が)貴重になってくると思います」と、今後の戦いを見据えた。

秋田は打撃も大器。この日も5番打者として2安打を放った。

秋田千一郎は秋田和哉監督の息子である。「親子鷹で、良いですねぇ~」の記者の問いに、監督は「その分、苦しみも2倍。そこも覚悟しないといけない」と気を引き締める。もちろん特別扱いは無い。「私は普通に接しているんですが、向こう(千一郎)は家でも敬語でしゃべってきますよ」と普段の様子も語ってくれた。
「お父さんのチームということで、小学2年生ごろから毎年、夏の大会を球場に応援にきていました」と語る息子・千一郎にとって、市立岐阜商のユニフォームは幼いころからの憧れだった。そのユニフォームに身を包み、まずはこの夏の甲子園出場を目指す。

市立岐阜商にはもう1人、スーパー1年生がいる。ショートを守る上野友義だ。こちらも、入学後まもなくレギュラーで起用されている。
とにかく守備がうまい。前への緩いゴロへも果敢に向かっていき、その勢いのまま足を止めずにスローイングできる。鮮やかさと確実性を兼備している。
「難しいゴロを捌くのには自信があります。でも実は6月くらいから、守備が不調になってしまったんです。プレッシャーや緊張からか、守備が不安定になってしまいました。先輩やベンチ外の選手にも手伝ってもらって、毎日朝練に取り組み、最近になって何とか復調しました」と、試合を終えて安堵の表情を見せた。
小柄ながら遠投95mと肩も強く、守備に関しては既に東海地区屈指とみた。

市立岐阜商の2番手で登板した3年生の福井康兼。実は彼も1年時からベンチしていた期待の選手だった。183センチの大型投手。昨夏もブルペンで豪球を投げており、これは本格派の逸材だと筆者は心が躍った。
それでも、なかなか登板機会が回ってこなかったのは、不安定な投球が原因だった。
「1年生のころから波が激しいのが欠点だったんです。それでも、3年生になって徐々に安定してきました。だから、今日の舞台に立たせてもらえたんだと思います」と、謙虚に成長を振り返る。「今日は緊張で思うようにいかないこともあったんですけど(立ち上がりにいきなり2与四球)、コントロールを意識し、打たせて取る投球を心掛けました」。
最速140キロのストレートに、持ち球はカーブ、フォーク、スライダー。
将来性は抜群で、潜在能力はこれから開花するだろう。

対して、3年振りに初戦で勝利を挙げた岐阜池田は、背番号2をつける2年生・折戸宏次郎がこの日も先発し粘投したが、市立岐阜商の投手陣の前に打線が沈黙した。

(文=尾関 雄一朗


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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