関西vs明誠学院
![](/images/report/okayama/20100718002/photo01.jpg)
堅田裕太投手(関西)
勝負を分けた四球
勝った関西・江浦滋泰監督は「苦しかった」と試合を振り返った。そう言わしめたのは明誠学院のエース左腕・森本光(3年)のピッチング。
直球の速さこそ130キロ前後だが、カーブとスライダーを駆使し、絶妙な制球で選抜に出た関西の打線を抑えていく。「調子も良く、(試合の)入りはよかった」と森本光。
一方、関西の先発はエースの堅田裕太(2年)ではなく、右の水原浩登(3年)。江浦監督は初戦の先発を「迷った」と話したが、好調だった右腕は期待通りのピッチングで試合は投手戦になっていた。
0対0で迎えた5回。「流れを変えたかった」と、江浦監督は先に勝負に出た。水原の打順で代打に堅田を起用。投手の代打で少々驚いたが、「(今までも)代打はよくあった」と堅田は普段通りを強調。この場面で気持ちに変化が出たのが森本光だった。
初球が明らかに浮き「急に球がいかなくなった。おかしい」と感じた森本光。結局、修正できずにストレートの四球。この堅田が犠牲フライで先制のホームを踏んだ。
森本光は「何でおかしくなったのかわからない。悔いが残ります」と肩を落とす。
6回からそのままマウンドに上がった堅田は明誠学院を無安打に抑える好投。森本光の方は後半にも失点し、試合は決した。
森本光がこの試合で与えた四球は『あの場面』のわずか1つだけ。その1つがなぜなのか「まだわからない」と話した左腕。しかしこのピッチングで今後、大学や社会人野球では引っ張りだこになるであろう。今後の投手人生で『あの場面』の理由を見つけ出してほしい。
(文=松倉 雄太)
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明誠学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
関西 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | X | 4 |
明誠学院:森本光‐板倉 関西:水原、堅田‐植田