都立日野vs都立四商
田村(都立日野)
投手戦、決めた約束のタイムリー
「前の試合で筒井が良いピッチングをしたので、負けられないと思って投げました。」と話した都立日野の先発の田村は、7回1安打1失点と好投。救援した筒井も危なげなく残りのイニングを抑え、投手陣が安定を見せた。
一方の都立四商の注目の好投手・及川も5安打、奪三振6と都立日野打線を寄せ付けなかった。
この投手戦を決めたのは初回。都立四商の及川は立ち上がりの不安定さから死球やワイルドピッチで2死1・2塁と都立日野にチャンスを与えてしまった。ここで打席が回ってきたのは都立日野先発の田村と中学から一緒の5番菊池。菊地は昨日の練習後に「明日は絶対に打ってくれ」と田村に言われ、その言葉を胸に打席に入り、三塁線を抜く貴重な2点タイムリーを放った。
菊地は試合後「本当に打ててよかったです」と満面の笑みで話した。ここ数試合、心配された打線につても、「1回に集中してヒットがでたことや、そのチャンスの勢いで点が取れたのは日野の持ち味です。」と、都立日野らしい勝負強さは健在のようだ。
とはいえ、都立日野打線がいつ爆発するのかには注目が集まる。
この2回の都立日野の得点シーンの応援で歌われていたのは「スシ食いねぇ」。その曲の合い間に「ウチの打線は都立一!」との掛け声が入る。その強力打線で暴れてきた都立日野は今夏の大会で初戦と今回と好投手にあたってきたこともあり、打線の本来の調子が出ていない。
試合後、嶋田監督は勝利した後にも係わらずベンチで時間をかけて選手とミーティングをした。「打線が打ちにいって終わってしまう。もう少し粘りを見せてくれれば」と、明後日20日の東亜学園戦に向けて修正をしてくる模様だ。
(文=高校野球情報.com編集部)