慶応義塾vs金沢
慶応義塾がシードの貫禄。コールド発進!
第3シードの慶応義塾が、会心のスタートを切った。
「昨日まではチームの雰囲気もフワフワしていたけど、初回の入りが落ち着いていた。よく攻めた」(慶応義塾・上田誠監督)。
1回、3番・橘友貴左翼手(3年)、5番・藤本知輝右翼手(3年)の二塁打など打者11人の猛攻。各打者、徹底した逆方向へのバッティングを披露した。「段々体が開いてきた」と指揮官が指摘するように、2回以降は内野ゴロが増え始める。
それでも、主将・佐藤旭中翼手(3年)は第一打席でセンター前、第二、三、四打席はライト前と5打数4安打。切り込み隊長の大暴れに、中盤以降息を吹き返したよう。終わってみれば14安打8得点を挙げていた。
投げては、エース左腕・三宮舜投手(2年)、佐藤勇二郎投手(3年)、明(みょう)大貴投手(3年)が金沢打線を1安打に抑え込んだ。三宮は昨秋から体重が10キロ増えて76キロに。「球速自体は変わっていないが、下半身を鍛えてから伸びのあるボールが投げられるようになった」(三宮)。夕食時、ラーメン皿にご飯を入れて、3~4杯食べていたという。さらに上田監督は「春の神奈川県大会の横浜戦で好投(12回2失点完投)し、自信をつけたようだ」と、目を細める。
最後の1イニングには明が登板。一昨年の明治神宮野球大会でも好投した本格派だが、公式戦は昨秋以来。ずっと怪我に泣かされてきたが、最後の夏に復活を遂げた。スタンドで偵察していたライバル校関係者も“今、何キロ出た?”と確認するほどだった。
慶応義塾の入ったブロックは、ほぼ1日置きに試合が組まれる過密日程。それを見越して投手5人がベンチ入りしている。今年は打線のイメージが強いが、投手陣がカギを握っていると言える。
(文=矢島 彩)
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慶応義塾 | 5 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 8 | ||||||||
金沢 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
慶応義塾:三宮、佐藤勇、明-小関 金沢:川幡、佐藤、山本-黒川、村越
橘、藤本、佐藤旭(慶)