蓮田松韻vs立教新座
![](/images/report/saitama/20100713001/photo01.jpg)
渡部(蓮田松韻)
蓮田松韻集中打で勢いづき、シード立教新座に快勝
今年4月に、旧蓮田が募集停止となった菖蒲を吸収するような形で新校となった蓮田松韻。この校名で大会初参加となったが、Dシードの立教新座を集中打で下して幸先のいいスタートを切った形となった。
蓮田松韻は初回、先頭の野本が二塁打するも牽制で刺される。しかし、それでひるむことなく、新井原、並木、渡部と連打して満塁とすると、小林が右線二塁打して2点を先取。何といきなり5連打である。さらに、岡部の投ゴロの間に三走が生還して3点目。
立教新座の田仲投手としては、なんだか落ち着かないうちにどんどん打たれてしまったという感じになってしまったが、それ以降はすっかり立ち直って6回までは0に抑えた。それだけに、立ち上がりに相手のリズムに推されてしまったことが出来なかったことが悔やまれる。
蓮田松韻は7回にも、野本の左線二塁打に始まる4連打で2点を追加し、リリーフした潮田からは併殺を取られながらも二つの失策もあったこの回3点目。6回裏に1点を返されて追い上げられかかったところだけに効果的な追加点だった。
さらに、9回にも新井原の中前打に盗塁と渡部、小林の短長打で2点を加えて留めを刺した。
前任の大井から異動して3年目となった蓮田松韻の内迫博紀監督は、新校としての大会初勝利を素直に喜んだ。「思っていた以上にいい仕上がりになっていると思っています。もちろん、ミスもありましたし、投手も完投できるだけの力はありません。だけど、準備も含めていい形でやれていると思います」と、語る表情も明るく、埼玉だからということでこだわった埼玉西武ライオンズを意識したという新ユニホームも誇らしげだった。
投手陣は先発出野が6回途中まで投げ、1死一二塁で一塁から渡部がリリーフに立ち、8回2死満塁の場面で、待ってましたとばかりにエースナンバーを背負った緒方が締めた。投手たちも、試合の流れを見ながらどこで自分が行くのかという気持ちの準備がいわれなくてもわかってくるようになった精神的な成長も大きいという。これは、自分たちよりも強い相手と多く練習試合を組んでいった中で学んでいったことでもある。
シードの立教新座は決して受けて立ったというわけではないだろうが、蓮田松韻の先制攻撃にやや機先を制せられたという感じにもなってしまった印象だった。
反撃の中でのポイントは6回、押し出しで1点を返してなおも1死満塁のところで、六番中川の打球は一二塁間を襲ったが一塁走者に当たってしまった。これで、流れそのものも途切れる形になった。9回に、八番田仲の三塁打と代打山崎の犠飛で1点を追い上げるのが精一杯だった。
(文=手束 仁)
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蓮田松韻 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 8 | ||||||
立教新座 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
蓮田松韻:出野、渡部、緒方―岡部 立教新座:田仲、潮田―長谷川、古川