試合当日の栄養補給
第24回 試合当日の栄養補給2010年06月03日
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【大会直前に必要な栄養とは?】
7月になりました。各地で大会が始まりましたね。
先月は、大会直前に必要な栄養についてお話ししました。着々と準備ができていますか?今月は、試合の当日の栄養補給についてお話します。
まず大切なのは、毎度おなじみになっている「炭水化物」。ガソリンがないと車が動かないように、エネルギーがない体はどうやっても動きません。
先日お話した「カーボローディング」(参考:栄養学一口コラム 第23回 試合前日までに心がけたいこと)をうまく活用して体内の蓄積量を増やしていくのはもちろん、当日の朝食だって大切なエネルギー補給になります。たとえ緊張していても、朝食はしっかり食べましょう。消化吸収には時間がかかるので、試合の3時間くらい前までには食事を済ませておきたいですね。
試合までの時間は、軽い練習をすることが多いと思います。合間を見て果物(手軽なバナナがオススメ)や果汁100%ジュース(飲みすぎには注意)スポーツドリンク、飴などで補給しましょう。野球の試合は長いので、試合中も同様に補給しましょうね。
さて、忘れがちなのが試合後の栄養補給です。特に勝つと試合が続きます。試合終了と同時に次の試合への準備を始める…そう言っても過言ではありません。
試合後、枯渇したエネルギーと一緒に補給したいのは「たんぱく質」。(参考:栄養学一口コラム 第4回 タンパク質)試合で使った筋肉の修復を促します。試合後(運動後)30分以内に補給するのがベストです。指導者の方は、ぜひ補給できる環境を作ってあげてください。
また、疲労回復には「ビタミンC」(参考:栄養学一口コラム 第7回 ビタミン)が有効です。ビタミンCは果物に多く含まれる栄養素です。また壊れやすい栄養素ですので、自宅であればジュースなどの補給方法でも構いませんが、作り置きはオススメできません。試合後は果汁100%ジュースなどを、うまく利用して補給したいですね。
では、みなさんひとりひとりが大会でベストを尽くせるよう願っています。
(文=鎌倉 彩)
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次回、第25回公開は8月1日を予定しております。
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