高川学園(山口1位)vs出雲(島根)
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高川学園、藤井(延長11回サヨナラ打を放つ)
高川学園、校名変更後初の中国大会で白星発進!
高川学園は多々良学園から校名変更し、初めての中国大会出場だ。春の山口県大会ではエースの橋田直樹投手(2年)が準々決勝から3連投して、26年ぶりの栄冠を勝ち取っている。
そして今日も、2年生左腕が奮闘した。2回に味方のエラーで同点とされるも、以降2イニングを除き、3人でぴしゃりと抑える好投。9回表に2死二塁のピンチもあったが、ストライク先行で動じることはなかった。164センチ、60キロと小柄。ストレートのスピードも120キロ台だが、ストレートで押していける度胸と「辛抱強さ」(中野泰造監督)が持ち味だ。県大会で連投したように、スタミナも十分。今日は延長11回を125球で完投した。また、158センチ、58キロの河本竜郎捕手(3年)の好リードも光った。
試合は延長11回、2死満塁から三安でサヨナラ勝ち。「明日もう一度試合ができて幸せです」と、中野監督。
就任2年目。かつては東亜大(山口県)を2度の明治神宮大会優勝に導いた。チームに甲子園経験者2人という無印軍団を率い、その指導や采配は中野マジックと呼ばれていた。
その前は13年間、奈良の桜井商などで高校の監督を務めている。「山口と奈良での選手の質ですか?(奈良にいたころと)時代が違いますからね。風土こそ違いますが、本質的なものは同じだと思いますよ」。
高川学園のベンチ入り18人の平均身長は169センチ。地元開催の中国大会でも優勝を目指す。
(文=矢島彩)
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