阿波西vs辻
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山本涼太一塁手(阿波西3年)
一発攻勢の阿波西、辻を下し1回戦を突破!
8月に沖縄県で開催される全国高校総合体育大会を目指し、徳島県内の高校生スポーツ選手が覇を競う徳島県高等学校総合体育大会に合わせ、6月4日から7日まで県内4ブロック(中央A・中央B・西部・南部)で開催される恒例の「徳島県高等学校総合体育大会協賛 高校野球ブロック大会」。
既に夏の徳島県大会シード権は秋と春の県大会を終えた時点で第1シード・小松島、第2シード・川島、第3シード・鳴門、第4シード・阿南高専に決まっているとはいえ、春季大会で不調を囲ったチームにとっては夏への勢いを取り戻すため、逆に春に好調だったチームにとっても、連戦の感覚を養い戦力のオプションを広げる上で貴重な試合機会となっている。
そのうち西部ブロックのトーナメントは、吉野川上流の美しい環境下にある吉野川運動公園野球場を舞台に9チームが参加。そして開幕カードかつ唯一の1回戦である阿波西対 辻 のゲームは、試合開始早々から何とも派手な展開となった。
1回表、阿波西は辻の先発右腕、大西智己(2年)の不安定な立ち上がりを逃さず、四球で出た1番・東根祐斗(3年)を2番・若木大介(3年)がセンターオーバーの3塁打で迎え入れ先制を果たすと、5番・山本涼太(3年)の豪快なライトへの2ランなど6安打を浴びせ、一挙4点を先制。5回表にもスローカーブ主体で 辻 打線を抑えていた島田大地(3年)の自らを助ける3ランなどで再び4点を奪い、試合をほぼ決めてしまった。
対する 辻 もその裏、懸命なリードを見せていたキャプテン・石橋祥平(2年)の3塁打をきっかけに3点を返して反撃ムードを作ったが、序盤の大量失点はやはり大きく、最後は8回、サードから回って島田をリリーフした山下貴大(3年)に2イニングを完璧に封じられた。
春季県大会では1回戦では大型左腕・切上貴人(3年)擁する 板野 を3対0と破りながら、続く2回戦では 小松島 の前に大敗を喫した阿波西。得点イニング以外における攻撃の淡白さには課題を残したが、夏への勢いを加速するにはこの上ない初戦突破となったのではないだろうか。
(文=寺下 友徳)
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