静岡(静岡1位)vs中京大中京(愛知2位)
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サヨナラ勝ちを喜ぶ静岡ナイン
中京大中京粘れず・・・
9回表に、1点を勝ち越したものの、その裏に逆転サヨナラ負けを喫した中京大中京。試合後、控え室では長いミーティングが行われた。
「粘りのチームが粘り負けした。こんなんでは夏はないぞ」大藤敏行監督はこう話したという。「その通りだと思います」と磯村嘉孝主将(3年)の表情も浮かなかった。
それでも、ケガをしていた磯村主将が復帰し打線は序盤、元気だった。1回と3回には中軸が繋がり計5点。「その後はフライが多かったね」と大藤監督は話すものの、バットが振れて繋いで取れたことには選抜以降の成長を実感しているようだ。
逆に「今日はピッチャーにつきる」と指揮官は2年生左腕・浅野文哉のピッチングに心配顔だった。エース・森本隼平(3年)が万全な調子ではなく、他の投手陣も「こういう展開での経験がない」と浅野に託した大藤監督。何とかもう一皮むけてほしいとのメッセージも込められているようだった。
夏の愛知大会開幕まで2カ月を切った。春に敗れた東邦や、他のチームも打倒・中京に意欲を燃やしている。「練習試合でも負けが多い、運もあるけどやっぱり実力不足。もっと練習をするしかないです」主将の言葉には徐々に危機感が生まれていた。
(文=松倉雄太)
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