試合レポート

習志野(千葉1位)vs日大三(東京・推薦)

2010.05.17

2010年05月17日　水戸市民球場　

習志野(千葉1位)vs日大三(東京・推薦)

2010年春の大会　第62回春季関東地区高校野球大会　準々決勝

完投勝利をあげた高橋(習志野)

3本塁打で追い上げる日大三を振り切って習志野勝利！

関東大会もいよいよ準々決勝。
水戸市民球場の第一試合は選抜大会、準優勝の日大三と千葉県の優勝チーム、習志野の対戦。
日大三の先発・飯田は制球が定まらず不安定な立ち上がり。そこで4番山下がセンターオーバーのタイムリーを放ち習志野が2点を先制した。日大三は早々に飯田を下げて3回から吉永にスイッチ。しかしこの回に2連打で1点を奪われると、4回にはワイルドピッチでさらに1点を与えてしまった。

日大三は3回に平岩、7回に鈴木がソロホームランを放った他に得点はなく5対2と3点差を追いかける形で9回の攻撃に入った。
しかし、ここから日大三が粘りを見せる。　
代打佐野のタイムリーで1点を返すと、続く3番吉澤がこの試合チーム、3本目となるホームランで土壇場で同点に追いつく。
1死だったこともありサヨナラもあるのではと盛り上がる日大三だったが、習志野バッテリーは冷静だった。その攻め気を利用し緩い球で次の4番横尾を三振にとって2死とし、日大三に試合の流れを渡さない。試合はそのまま延長へ。

延長10回表、習志野は四球で出たランナーを盗塁などで3塁まで進めると、8回にタイムリーを放った藤井が再びセンター前にタイムリーを放ち待望の勝ち越しの１点を奪う。その裏、ここまで投げてきた高橋が日大三の攻撃を抑え３時間にわたる長い試合を制した。

強力打線の日大三はこの試合ホームラン３本。打線の力を見せ付けるものの、牽制アウトなど塁上で刺される場面が多く攻撃に制裁を欠いた。14安打と習志野の12安打を上回っていたものの、自慢の長打力を生かしての得点ができなかった。その点を言えば習志野が日大三のランナーの隙を見逃さず、守備で日大三打線の爆発力を抑えた。

（写真・文＝高校野球情報.com 編集部）

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