小禄vs野村
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試合後の記念写真
最後の「愛媛・沖縄親善」は小禄が勝利!
「諸般の話があり今大会は今年で打ち切りになります。JTA(日本トランスオーシャン航空)、愛媛の皆さんに厚く御礼申し上げたい」
開始式での玉城崇・沖縄県高校野球連盟会長のあいさつによって明らかになった「愛媛・沖縄親善交流高校野球試合」打ち切りの報。JALグループ航路再編に伴い、10月限りでJTA沖縄松山線の廃止が決定したことで来年度以降の大会継続が極めて厳しいことは明白であったが、いざ正式に打ち切りが決まると「寂しい気がする。残念」(今治西・大野康哉監督)という以外に言葉が見当たらない。
よって文字通り「ラストゲーム」となった小禄対野村戦では今治西戦で散発7安打1点に終わった小禄打線が奮起。3回表の先制2点タイムリー3塁打を含む4安打を放った3番・玉那覇一哉(2年)をはじめ、2番・上間雄成(3年)、4番・大城陽平(3年)、8番・仲村健汰がマルチ安打を放ち、野村のエース市川恵洋から13安打5得点を奪った。
さらに2年生左腕の山里悠也もテンポよい投球で相手を3安打に封じ完封。「愛媛のようなテンポが速く、スピードのある野球は沖縄にはほとんどない。それを沖縄に持ち帰りたい」と小禄・高良雅秀監督は3試合を通じて得た有形無形の成果を述べたが、成績については2勝1敗の勝ち越しで沖縄県チャレンジマッチ優勝の実力を示した形となった。
これにより交歓試合含めての対戦成績は25勝4分25敗と全く五分でいったん24回の歴史に幕を閉じることになった今大会。今度は甲子園で沖縄県代表と愛媛県代表が「26勝目」を争うことを期待しつつ、「なんとか再開へ向けてがんばりたい」という関係各位の尽力が結果に結びつくことを心から祈りたい。
(文=寺下 友徳)
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