府立工vs乙訓
2010年05月09日 わかさスタジアム京都
府立工vs乙訓
2010年春の大会 京都府 春季府大会 準々決勝
逆転勝ちにガッツポーズ,西山(府立工)
流れを変えた初めての四球
８回表、 乙訓 の左腕・藤井秀彬投手が出したこの日最初の四球が勝負の分かれ目になった。それまでは散発の４安打、奪った三振が７つとほぼ完璧なピッチングを見せていた藤井。
府立工の守本尚史監督も｢あきらめかけていた｣ほどだった。
貴重な四球を選んだのは１番を打つ木戸涼介主将(３年)。｢それまで、際どいコースがストライクになって打てなかった。我慢と思ってました｣と話す。その木戸主将がフルカウントからもぎ取った四球。続く２番鹿田航平(２年)はピッチャーゴロを放つも、藤井はセカンドへ悪送球。１００球を超え、初めて与えた四球に、藤井のダメージは大きかった。
ここから中軸の３連打で一気に同点。そして勝ち越し点をスクイズで取りに行った府立工の作戦が見事に決まった。
府立工のエース・西山勇弥(３年)は調子が悪いながらも、１イニング最小失点で食い止めた。｢投げ急ぎすぎている｣と修正した後半は、１３０キロ台後半の直球に、タテスライダー、カーブが生き返り１安打ピッチング。見事に試合を立て直した。
｢試合では勝てて、野球では負けていた｣と守本監督は厳しく振り返ったが、両チームとも、春の大会でこういうゲームを経験できたことが必ず夏につながるはずだ。
(文=松倉雄太)
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| 京都府立工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | ||||||
| 乙訓 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
京都府立工:西山‐桑原 乙訓:藤井‐田尻
