大阪桐蔭vs東大阪大学柏原
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北川(東大阪大柏原)
エース・北川、無念の3回11失点
東大阪大柏原はプロも注目するエース・北川力也(3年)が先発したが、 大阪桐蔭 打線に3回11失点と打たれ、無念の降板となった。
開口一番「情けないの一言です」と北川は肩を落とした。相手は選抜に出場した 大阪桐蔭 。北川にとっても、対戦は初めてで、「自分の力がどこまで通用するか」と楽しみにしていた。
しかしいざ試合が始まると、迫力にのまれてしまっていた。田中秀昌監督も「意識しすぎ」と話すとおり力みが見られた。変化球がなかなか決まらず、直球を痛打される。2回に自身の2ラン本塁打でピッチングの方も乗るかに思われたが、その後すぐに逆転本塁打を許す。
さらに本人、監督が「あれがすべて」と悔やんだのは3回の8失点。 大阪桐蔭 3番の山口拓也(3年)に四球を与えると、満塁のピンチを招いて押し出し死球。さらには8番山足達也(2年)に満塁弾を浴びて万事急すになった。「実力不足。エースとして引っ張らなきゃいけないのに不甲斐ないです」と責任を背負い込んだ北川。
「がむしゃらにとことんやって、全ての面でレベルアップして、今度は 大阪桐蔭 を絶対に倒したい」と夏への誓いを新たにした。
【大阪桐蔭】
14安打13得点、3本塁打で6回コールド勝ち。西谷浩一監督は「好投手の北川君が相手だったが、良い感じで繋げた」と攻撃に及第点を与えた。
選抜で1番を打っていた市川涼太(3年)がケガでベンチを外れた今大会。1番に西田直斗(2年)を入れ、4番に山中司(3年)、5番に河原右京(2年)、7番に江村直也(3年)とやや打順を入れ替えて臨んでいる。特に成長株なのが山中司。「元々良いものを持っていた選手」と指揮官が語る山中司。秋序盤はスタメンだったが、調子を落とし控えに回っていた。しかし選抜2回戦( 大垣日大戦 )で本塁打を放ったことが大きな自信となっているようで、今大会では一桁の背番号をゲットしている。
下級生の多いチームだが、3年生も負けてはいない。
(文=松倉雄太)
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