高知vs丸亀
![](/images/report/zenkoku/20100501001/photo01.jpg)
セットに入る谷川匠(高知)
高知、4回表の1イニング10得点は春季四国大会の新記録!
「田所(知哉)を引っ張りすぎました。相手ピッチャーを打ち崩せそうでしたし、満塁で他のピッチャーを出す勇気がありませんでした。後悔しています」。
試合後、記者団の前で最初に自らを責めるコメントを残した 丸亀 ・山本雄一郎監督。が、3回までに2点を失いながらも内角低めに勇気を持って投げ込み、 尽誠学園 を下した香川県大会準々決勝を彷彿とさせる粘投を演じていたエースの投球内容。さらに1回裏、3番水尾拓也(3年)の先制タイムリーや、2回裏の1番岡崎佑介の同点タイムリー2塁打に代表されるようなミートポイントを定めての各打者の鋭いスイングを見れば、指揮官の決断を遅らせた理由も十分納得に値するものである。
むしろ賞賛すべきは4回表、春季四国大会1イニング得点数新記録につなげた 高知 の集中力。1死後、センバツでは淡白な打撃が目立った1番・池知佑也(3年)が8球粘っての四球で出塁したのを皮切りに、相手の1失策も活かして打者14人での8安打、3四球で10得点。
日ごろ辛口コメントが多い島田達二監督も「しつこい野球をしたことで相手が崩れてくれたことが大きい」と満足気な表情を浮かべる高知県1位校の圧勝劇であった。
【その他】
高知、4回表の1イニング10得点は春季四国大会の新記録
(文=寺下 友徳)
[:addclips]
[:report_ad]