川越東vs川越西
昨秋4強の川越東が川越対決を制してベスト8入り
川越東・高梨、 川越西 ・野田の両エースが好投。1時間31分の投手戦は少ない好機をものにした川越東に軍配が上がった。
川越東は初回、先頭の猿田のショートへの当たりがイレギュラー安打となるラッキーで好機をつかむと、犠打、死球で1死一、二塁とする。ここで4番、エース、主将の高梨がセンター前にタイムリーを放って1点を先制した。
川越東は2回裏にも2死から猿田がレフト前安打で出塁。が、猿田の盗塁は川越西の捕手・小林の好送球に阻まれた。これで川越東の流れを止めた 川越西 は、3回以降、右下手投げのエース・野田が好投。打者に完全に背を向けるトルネードから、地面すれすれでリリースするフォームで内外角を丁寧に突いた。相手の早打ちにも助けられ、3~7回の5イニングをわずか39球で2死球のみの無安打無得点に抑えた。
一方の川越東の左腕・高梨も快投。
外角に広い審判のストライクゾーンを有効に利用して危なげない投球を見せる。
初回の2個から始まり、2回に3個、3回に1個、4回に2個、5回に2個、6回に2個、7回に1個、8回に1個、9回に1個と130キロ台の速球を武器に毎回の15奪三振を記録。許した安打もわずか2本だけとつけ入るスキを与えなかった。
川越東打線は6回に三者連続外野フライを打ち上げるなど淡白な攻めが目立ったが、8回、2死二塁から3番の鈴木がようやく右中間に適時三塁打を放ち、高梨を援護。苦しみながらも、2対0で逃げ切った。
川越西 ・野田は最近ではほとんど見られない素晴らしいアンダーハンド。
2回戦で 春日部共栄 を破ったのがフロックではない実力を見せつけた。
【川越東・阿井監督】投手がしっかり投げ、ノーエラーで守る。苦しい試合だったが、ウチはこういう試合をものにしていくしかない。高梨は丁寧に投げ、去年に比べて成長したところを見せてくれた。集中力が出るチームなので、初回の満塁でいけるようなチームにしたい。
【川越東・高梨投手】明日も試合があるので、省エネで投げました(106球で完封)。まっすぐでいけると思ったのでまっすぐで押した。自分たちは打つチームじゃないんで、こういう展開は慣れています。
(文=田尻 賢誉)
[:addclips]
[:report_ad]
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
川越西 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
川越東 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 2 |
川越西:野田―小林 川越東:高梨―山田