試合レポート

専修大松戸vs東海大望洋

2010.04.24

2010年04月25日 千葉県野球場

専修大松戸vs東海大望洋

2010年春季千葉県大会 県大会 2回戦

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上沢(専大松戸)

大波乱……東海大望洋が専大松戸に7回コールド負け!

まさに大波乱であった。東海大望洋が7回コールド負け。好投手・長友を擁する守備型チームで、コールド負けする要素はないと思っていた。だが、 専修大松戸 は私たちの予想を上回る素晴らしいチームだったのだ。

専大松戸 が先攻で試合が始まったこの試合。東海大望洋の先発はエースの長友 昭憲(3年)。
マックス147キロを誇る本格派右腕として、注目された選抜であったが、不調に終わった。立ち上がりは1番永濱 秀紀(1年)に四球を与えるが、正捕手の坂本 拓弥(3年)が永濱を刺して、長友を助ける。長友は高めの釣り球で連続三振。上々の立ち上がりを見せる。

 対する 専大松戸 の先発は上沢 直之(2年)。1年から公式戦のマウンドを踏んでいる本格派右腕である。上沢は自慢の速球と縦のスライダーが冴え渡る。

東海大望洋のトップバッター鈴木凌太(3年)を縦のスライダーで空振り三振。2番那須 雄樹(3年)にはセカンドのエラーで出塁を許すが、3番の石橋 一真(3年)を縦のスライダーで空振り三振。4番の坂本にヒットを打たれ、四球を与えて、二死満塁にするが、6番天川 大勢(3年)をまたも縦のスライダーで空振り三振にとった。上沢はアウトをすべて三振に取る豪快な投球を見せる。

 試合が動いたのは3回の表、 専大松戸 は1番からの好打順。1番の永濱は四球を選び、ノーアウトから出塁する。2番高見 恭平(2年)がバントでワンアウト二塁。3番児玉 直也(2年)がセンター前ヒットに打ち返し、永濱がホームイン。 専大松戸 が先制する。ここで望洋はエースの長友をセンターへ。尾澤 賢人(3年)を投入する。しかし尾澤は開きも早く、タメも効かないフォームで、コントロールが定まらず、連続四球を与えて、ワンアウト満塁。6番重野 雄一郎(2年)が痛烈な当たりを打つ。しかし鈴木が横っ飛びでキャッチ! 鈴木は二塁へ送球するが、送球が逸れて、外野へ転々。三塁ランナーがホームインし、2点目。そして7番渡邊 貴一(2年)に代わって主将の青木 祥(3年)。青木は左中間を破るツーベースで、二者生還し、4対0。 専大松戸 が一気に試合の主導権を握る。

 専大松戸 の猛攻はまだ続く。ツーアウト二塁から、またも児玉がタイムリー。4番の岩下もこの試合初ヒットとなる左中間を破るツーベースで、さらに1点。ここで尾澤を降ろして、長友が再登板。長友も 専大松戸 の勢いを止めることができず、5番の大山 星也(2年)にライト超えのスリーベースを打たれて、この回、3点目。7対0で 専大松戸 が大きくリードする。
 さらに5回の表、ワンアウト二塁から永濱が長友の縦に鋭く落ちるスライダーに喰らいつき、ライトへしぶとく落とし、タイムリー。これで8対0。

 上沢は伸びのある直球と縦に落ちるスライダーが冴え渡り、5回まで9奪三振。選抜出場を果たした東海大望洋を寄せ付けない。しかし疲れが見えたのか。6回の裏、ツーアウト満塁からここまで3三振の鈴木にセンターへ2点タイムリーを打たれ、8対2とされる。

 しかし7回の表、 専大松戸 は6回から登板している中山慎太郎(3年)に、二山のタイムリーで1点を追加し、7回コールドの点差である7点差に付ける。

 7回の裏、上沢は全力を振り絞って投球。まず3番中山の代打櫻田 健介(2年)をストレートで空振り三振にとる。その後、連続四死球で、ツーアウト1,2塁となって、最後の打者を渾身のストレートで空振り三振にとり、ゲームセット。 専大松戸 が選抜出場の東海大望洋を下し、3回戦に進出した。

【コールドで下した専大松戸は1,2年生中心のメンバー構成!】
コールドで東海大望洋を下した 専大松戸 。驚いたのはメンバー構成が1,2年生中心なことだ。3年生でレギュラーなのはショートの二山だけ。ベンチ入り選手を加えると計5人だけだ。就任3年目を迎える持丸仁監督はどれだけ今の2年生に勝負をかけているかが良く分かる。力がありながら、上位に進出できなかった 専大松戸 。しかし選抜出場の東海大望洋に先制・中押し・ダメ押しという最高の試合運びで好投手・長友を攻略。そして期待の大型右腕上沢も7回12奪三振の快投で一気に千葉野球ファンを注目の的となったことだろう。まだ守備のイージーミスがあるものの、投打ともに高いポテンシャルがあるチーム。これからの戦いぶりに注目していきたいチームであった。 専大松戸 は29日に 稲毛 と対戦する。

【綻びが見えた東海大望洋、基本プレーの徹底を!】
7回コールド負けを喫した東海大望洋。昨秋の県大会では緻密な守備で勝ちあがっていったが、春では守備面で綻びが見えた。まずサードの鈴木の悪送球。慌てず投げていれば、アウト。もしくは傷口を広げずに済む当たりであった。また風の流れを読めず、切れた打球を捕球できずに長打にしてしまう場面もあり、球際の弱さも露呈した。ボール回し、シートノックではきびきびとした東海大望洋ナインであるが、もう一度基本プレーを徹底とし、緻密な守備を作り上げて欲しい。そして今日打ち込まれたエースの長友。ストレートの走りは昨秋とそれほど変わらないし、縦のスライダーのキレも悪くない。ただ攻めのコンビネーションが外角中心と高めの釣り球と昨秋とほぼ変わらないのが、打たれている要因になっているのかもしれない。ただ打たれている要因はそれだけではないはず。ノーシードから勝ち上がるには彼の復活が必要不可欠。どうすれば抑えることができるか、夏までしっかりと分析して、再び夏のマウンドに戻ってきてほしい。

(文=編集部 河嶋 宗一)


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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