大和広陵vs一条
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大和広陵エース竹中が完封勝利
昨春王者一条が、初戦で散る。
昨春の県大会を制した 一条 が0―3で 大和広陵 に敗れ、初戦で姿を消した。
改めて、人生の流れとは面白いものである。
旧チームとは違うチームとは言え、昨春の県大会を制した一条は、他校から見れば、「追う」存在。昨春の優勝校であること、昨夏の準決勝で 天理 を最後まで苦しめた戦いぶりは、メンバーがガラッと変わったとはいえ、昨年秋以降も、一条の評価が落ちたわけではない。
その一条に用意された1回戦のカードが、公立の中でも上位クラスの強豪・ 大和広陵 とは、野球の神様は大きな試練を一条に与えたものである。
試合は一条のエース片山と 大和広陵 のエース・竹中が投げ合う投手戦。片山がカーブを主体に、要所を締めれば、竹中は「内に速く外に緩く」を実践、一条打線に的を絞らせていなかった。
勝負を分けたのは、 大和広陵 打線のしぶとくつなげていくバッティング。従来のチームは個性が強く、振り回すバッティングが目立つチームだが、今日の試合は違っていた。打撃だけでなく、守備の堅実さやカバーリングを怠らない姿勢なども、一条に対して、ガムシャラに向かっているというのが見て取れたものだ。6回裏に竹中の二塁打から好機をつかみ、スクイズで1点を先制。7回裏には3連打で2点をもぎ取り、試合を決めた。
ただ、これらも 大和広陵 と一条の位置関係にあったといっても言い過ぎではないだろう。向かっていった 大和広陵 と受けた一条と、接戦を分けたとすれば、その差だった。
とはいえ、負けた一条に、落ち度があったわけではない。チームがさらに向上していくための、神様が与えた試練だということだ。一条に限らず、過去、公立校などが、頭角を現すと、同じように序盤から厳しい組み合わせに遭遇し、試練を与えられている。いわば、一条もその位置に来たということなのだ。
大事なのはこれからで、この試練をどう乗り越えていくか、甲子園が見えてくるというものだ。
試合後、兼本一真監督は「僕も、含めて、そう簡単に(去年のような)いい想いができるとは思っていませんでした。これからどう変わっていけるかですね」と、前を向いていた。試合中、 広陵 ナインから「黙々と自分たちの野球をやっている」ことを感じたという兼本監督以下、一条ナイン。
この試練を乗り越えてくれることを期待したいものである。
(文=氏原英明)
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大和広陵高校野球部OB
2024-07-22 at 10:40 PM
伝統ある、大和広陵高校野球部の横断幕、アルプスに出てないですが…
ありえないですが、無くしたという、話し聞きましたが本当ですか?
頑張って下さい‼️とかいう以前の大問題ですが…