昭和vs筑波大付駒場
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清水(昭和)
昭和、後半に突き放してコールドゲーム
天気はいいのだが風が強く舞いながら吹き、コンディションとしては絶好とは言い難いものだった。そんなこともあってか、お互いやや集中力を欠いたような部分もあっていくらか雑な試合になったのは残念だった。
そんな中で、 昭和 の四番清水君が5打点を叩き出して気を吐いた。初回は右中間三塁打で出た田中君を返す中前タイムリー。3回は1死二塁から左越二塁打。6回にはスクイズで加点してなお1死二三塁の場面できっちりと中犠飛を放っている。そして、7回には2死二三塁からコールドゲームを決めるエンタイトル二塁打を左翼へ放っている。四番打者としての役割を十分に果たした。体型はやや肉付きが多すぎるかなと思えるものではあるが、打撃はシャープだった。また、捕手としても2回にはスクイズを外して三本間で走者を刺し、6回には二塁へ鋭い牽制球を投げ、三振併殺を成立させている。見た目以上に動けるという印象だった。5回には一旦同点とされた昭和だったが、その裏160cm55kgの濱畑君が左翼ポールへソロ本塁打して再び突き放し、このあたりから疲れの見え始めた 筑波大駒場 の加藤君を攻略していった。
筑波大駒場 は終盤、捕逸や暴投、失策なども相次ぎ、試合も雑になった。毎年、東大に何十人もの合格者を出す高偏差値軍団であるが、昨秋はブロック予選を勝ち上がって48校の都大会にも進出した。今春もどのような戦いをするのか期待したが、序盤に比べて、後半は別のチームのようになってしまった。
(文=手束 仁)
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