知多翔洋vs半田
![](/images/report/aichi/20100326002/photo01.jpg)
【知多翔洋・堅田君】
知多翔洋が中盤に突き放し、継投でそのまま逃げ切り
前半はお互いが打てなさすぎたと言ってしまえばそれまでかもしれないが、半田の豊岡君、知多翔洋の堅田君の両投手が好投し投手戦的展開の試合だった。しかし、三巡目になって知多翔洋打線が豊岡君をとらえて攻略した。
0-0で迎えた5回、知多翔洋は1死から一番田中君が内野安打で出塁するとバントで進め、伊藤大君の一打は風に乗って中前のポテン二塁打となり先制。さらに早川君が中前打して一三塁とすると、ここで果敢にダブルスチールで加点。さらに、吉川君も中前へはじき返してこの回3点。
続く、6回も七番川添君が中前打で出ると貝本君がしっかりと送り、途中から出ていた谷端君が左翼頭上を破る二塁打を放ち二走を迎え入れた。なおも、バントで進めると、杉本君が三塁強襲打を放って5点目。失策もあって6点目が入った。
派手さはないものの、知多翔洋は送るべきところはきちんと送り、都合7犠打。さらには、重盗も含めて6盗塁と、機動力を見せた。
8回には無死一二塁から重盗を仕掛け、その後川添君がスクイズを決めるなど、河合秀紀監督の意図する野球がしっかりとやれていたという印象だった。守りでも、邪飛球をダイビング捕球した川添君の好守など、1球への思いが伝わってきた。
投手陣も知多翔洋は先発堅田君が5回を3安打無失点で抑え、その後を伊藤大君、加藤慶君とつないでいった。リリーフした二人はともにやや制球にバラつきがあり、不用意に3ボールにするなど自分で苦しんだものの何とか凌いだ。加藤君は代わり端、いきなり二塁打されるなどで無死満塁のピンチを作ったものの、その後を踏ん張ってよく抑えた。
半田は昨年夏に健闘した関君が肩の故障もあって投げられないのも痛かったが、それよりも打てなさすぎた。声を出して元気にプレーしていこうという気持ちは伝わったが、(筆者の母校でもあるけれども)我々の時代以上に貧打という印象だった。
(文=手束 仁)
[:addclips]
[:report_ad]