Interview

日本銀行 益田利洋 さん

2010.02.15

第01回 日本銀行 益田利洋さん 2010年02月18日


日本銀行 益田利洋 さん | 高校野球ドットコム

第1回「OB訪問」は、日本銀行の益田さんに話を伺ってきました。
益田さんは、15歳(中学3年生)までイギリスのロンドンで過ごし、その後ICU高校、早稲田大学へと進み、現在は日本銀行で働いています。
高校野球をしていて良かったこと、学べたこと、そして野球を卒業した今だからこそ球児に伝えたいアドバイスを伺ってきました。


益田利洋さんインタビュー

日本銀行 益田利洋 さん | 高校野球ドットコム

スタッフ(以下「ス」) ICU入学の前までイギリスにいらしたと、伺っていますが、イギリスではどのようなスポーツをやられていたのですか? 

益田利洋さん(以下「益」) 秋冬はサッカー、春夏はクリケットでしたね。僕の学校は通年で同じ部活という訳でなく、季節ごとに全員が一つの部活に集中するんですね。その為、一軍のレギュラーの競争率が凄く高かったですね。

「ス」 クリケットと言えば、野球の元になったスポーツと言われていますね。益田さんは、レギュラーにはなれたのですか?

「益」 なれました。校内では長い間、自分以外に日本人の生徒がいなかったので、自分が日本人のイメージを左右するという意識がありました。そのため、馬鹿にされないように頑張りましたね。その中で、努力次第でなんでもできると言う自信がつきました。

高校野球を通して学べたこと。

「ス」高校から日本に帰国され、野球部に入学されたのですね。野球部と言う部活の中で学ばれたことはありますか?

「益」常に挑戦し続ける気持ちと「もう一歩前にでる勇気」を学びました。イギリスでは小学校でサッカーとクリケットでレギュラーに定着してから、中学まで一度もレギュラーを外れなかった為、高校の野球部も入部したら簡単にレギュラーが取れると考えていました。慢心ですね。(笑)結果としては、二年生までレギュラーを取れなかったのですが、今は、それで良かったと思いています。おかげで、変なプライドが崩れ、自分を見直す機会になりました。また、三年間の苦しい練習を通じて、常におごらず挑戦し続けることや、上手くなるためには自分の限界を超える、もう一歩前に踏み出す気力や勇気の大切さを学ぶことができました。


目標を設定する大切さ。

「ス」高校卒業後の、経験や思い出、今の現役球児に伝えたいメッセージはありますか?

「益」「目標を見つける。」と言うことですね。私は高校卒業後、早稲田の野球部に入りました。高校を卒業後も野球に携わりたかったと思い、最終的にはなんらかの形で野球と関係のある仕事をしたいと、大学時代は思っていました。

しかし、途中で怪我をし、それがきっかけで退部することになりました。怪我をした時に考えましたね。同学年には藤井君(現読売ジャイアンツ)、先輩には三澤さん(元ヤクルト)など、その後、プロ野球や社会人野球に進む、自分と桁違いのレベルの選手が多数いたし、学業はおろそかだったので、このまま続けるべきか悩みました。その結果、退部を選びました。

ただ、伝えたいのはこの後です。
野球を止めた瞬間から目標がなくなります。自分の場合、目的がなくなり、毎日の生活の充実感がなくなりました。どこに自分の力を向けて良いのか分からないため、毎日、ダラダラと無気力な日々を過ごし、「自分なんか必要とされていない」と落ち込んだりもしました。

そこで、ダラダラと時間をすごさないで欲しいです。 そこで切り替えて何かに挑戦をして、新しい目的を見つけて欲しいです。高校で野球を一区切りにする人もいると思いますが、大会が終わり、目標が無くなった後が大事です。新しい目標を持って、それに向けて挑戦して欲しいですね。

もちろん、簡単に切り替えるのは難しいとおもいます。そんな時は一人で閉じこもらず誰かに相談して欲しいと思います。私も、親や先輩などに相談しました。人に相談することが苦手な方もいると思います。でも、誰かに話すと気持ちが軽くなります。また、自分の置かれている状況や問題を整理してもらえたり、アドバイスをもらえるなど損はありません。相談できる人は伸びるので、是非、試して欲しいと思います。

野球と仕事は、全く違うように思えても、実は「目標を設定して挑戦する」という点では同じだと思います。両方とも目的を見つけて、実現のための計画を立てて、努力する作業が求められます。

「ス」 今、「夏の大会」や「甲子園」「全国制覇」などそれぞれの球児が、いろいろな目標を持って頑張っています。だから球児は「最後まで目標を向かって挑戦する」という土壌は出来ていると思います。益田さんが仰るように、後は「目標を見つける」ことが出来れば、高校野球の経験がきっと役に立つのでしょうね。

今日はありがとうございました。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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