試合レポート

西条vs倉敷工業

2008.11.15

2008年11月15日 神宮球場 1回戦

西条vs倉敷工業

2008年秋の大会 第39回明治神宮大会 1回戦

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秋山君(西条)

西条・秋山君 3安打完封勝利!

明治神宮野球大会は今日15日(土)から、5日間の日程で行われる。
開幕カードは中国地区代表・倉敷工業(岡山)vs四国地区代表・西条(愛媛)。試合は1点を争う好カードとなった。

西条の先発は秋山君。186cm・91kgという恵まれた体格から放たれるボールは安定感抜群。次々と相手打線を打ち取っていく。対する倉敷工業の先発は山崎君だが、こちらは不安定な立ち上がり。初回3つの四球を与えてしまい、満塁のピンチを迎える。しかし、ここは6番大藤君を内野ゴロに抑え、無失点で切り抜ける。

試合が動いたのは2回裏。西条は2アウトから9番佐伯君が右中間に3ベースヒットを放つ。このチャンスで1番井下君がセンターへはじき返し、西条が1点を先制する。西条は3回表にもチャンスをつくる。4番秋山君が2ベースヒットで塁に出ると、2アウトになって6番大藤君がファーストへ内安打。これで2アウト1,3塁とチャンスを広げるが、ここは倉敷工業・山崎君が後続を断ち、追加点を与えない。

山崎君(倉敷工業)

倉敷工業・山崎君は毎回ランナーを背負う、苦しいピッチングを強いられる。4回と7回には得点圏にランナーを置くピンチを招くが、ここもなんとかしのいだ。このエースの力投に応えたい倉敷工業打線は6回表、この回先頭の8番岡田君がヒットで塁に出る。バントと進塁打で2アウト3塁とチャンスを広げると、打席には2番井上君。ベンチの期待に応えたいところだったが、好投を続ける西条のエース・秋山君の前に三振を喫してしまう。

2回以降、得点が奪えずにいた西条だが、8回裏にようやく追加点をあげる。この回先頭の6番大藤君が塁に出ると、バントで1アウト2塁のチャンスを作る。この後、2アウトになるが、9番佐伯君がライトへタイムリーヒットを放ち、追加点のランナーを1人返した。佐伯君は今日3打数3安打の大暴れでチームに大きく貢献した。

今日の西条・秋山君には2点のリードがあれば十分だった。球速は130km/h台後半であったが、制球力が抜群で9回まで許した四球が1つだけ。結局、被安打3・9奪三振の完璧な内容で完封勝利を収めた。今大会、この投手が大会を盛り上げてくれるかもしれない。そんな印象の残った試合になった。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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