習志野vs高崎商業
![](/images/report/zenkoku/20081104002/photo01.jpg)
山田君(習志野)
習志野 鉄壁の守備陣の好守光る!
4日に行われた準決勝の第一試合は習志野vs高崎商。
決勝に進出するのは昨日劇的なサヨナラ勝ちを収めた習志野か、はたまた昨日勢いに乗る川口青陵を撃破した高崎商か。準決勝は、1点を争う接戦になった。
先にマウンドに上がったのは高崎商の背番号10・佐藤君だ。佐藤君は初回を3者凡退に抑える、安定したピッチング。2回には先頭バッターをヒットで塁に出すものの、後続を内野ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。
一方、習志野の先発は山田君。初回、いきなり相手の2番狩野君にヒットを打たれ、さらに4番にも死球を与えてしまうなど、心配された立ち上がりだったが、この回を無失点に抑える。佐藤君、山田君とも三振を狙ってとるピッチャーではないものの、次々と凡打の山を築いて、相手の打線に的を絞らせない。
こうなれば、先制点が大きな鍵を握ることになる。試合が動いたのは5回表だった。習志野はこの回、先頭の6番高橋君が内安打で出塁すると、四球とバントで1アウト2,3塁のチャンスを作る。迎えるバッターは9番佐藤君。ぼてぼての内野ゴロであったが3塁ランナー高橋君が迷わずホームに突入し、ホームイン。習志野が貴重な先制点をものにする。
![](/images/report/zenkoku/20081104002/photo02.jpg)
佐藤君(高崎商業)
追加点を獲りに行く習志野は6回表、3番山下君がファースト横をすり抜けるライナーを放ち、1アウト3塁のチャンスをつくる。しかし、ここで4番豊田君は惜しくもスクイズ失敗。追加点を奪えない。
これまで習志野の山田君に抑えられてきた高崎商打線だが、7回裏にようやく反撃の糸口をつかむ。この回先頭の5番須藤君がレフトへはじき返すと、2アウトとなるが8番河内君もヒットで繋いで、ランナーを1,3塁に置く。迎えるバッターはピッチャーで9番の佐藤君。思い切り良く引っ張った打球はレフト前に落ち、高崎商がようやく同点に追いつく。
それでも習志野は8回表、2アウトから粘りの野球を見せる。2番宮内君が四球で出ると、3番山下君の打球をファーストがエラー。そして、この隙を見逃さないのがさすが4番。4番の豊田君はセンターにうまくはじき返し、勝ち越しのランナーをホームに返した。
高崎商にとってこの8回での勝ち越し点は相当大きいものになった。最終回もノーアウトからランナーを出すも、生かしきれず、習志野の山田君の粘りのピッチングの前に沈んだ。
試合はこのまま2-1で習志野が勝った。習志野はエラー0。鍛え上げられた守備陣が奮起し、時より見せる好守でバッテリーを盛り上げた。習志野の小林監督は「はらはらした試合ももう慣れた。正直ここまで来るとは思ってもいなかった。この時期まで公式戦をやらせてもらえることに感謝の気持ちを持って明日の決勝に臨みたい。」とこの大会初優勝にかける意気込みを語った。