慶応義塾vs前橋商業
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白村君(慶応義塾)
慶応 4回裏 集中打で再び逆転!
決勝への残り1つのイスをかけて争われた前橋商vs慶応義塾 の試合は、3回に前橋商が逆転に成功。追いかける慶応義塾 は前橋商の小さなエース・野口君を攻略できるのであろうか。
慶応義塾の184cmの大型右腕・白村君は順調な立ち上がりを見せる。持ち前のストレートの威力に加え、今日はストライク先攻の安定したピッチングで1・2回を抑える。対する前橋商の先発・野口君。162cmと小柄だが、力のあるピッチングで相手打線をねじ伏せてきた。しかし今日は序盤、制球に苦しむ。1回裏、2アウトから四死球でランナーを1,2塁に置くと、5番白村君にセンターへはじき返され先制点を与えてしまう。2回裏も2アウトからランナーを出すと、2番石黒君にタイムリーを打たれてしまい、追加点を与えてしまう。
2点をリードされた前橋商だが、3回から慶応義塾 のエース白村君が腰の怪我の影響で降板。そうすると、流れは前橋商に傾く。3回表、2アウト2塁から、3番高野君がライトオーバーのタイムリー2ベースを放ち、1点差とする。さらに、続く4番箱田君にもタイムリーが出て、同点。そして、なおも2アウト1,2塁で6番市村君がライトへヒットを放ち、逆転のランナーが生還。4回にも2番齋藤君のタイムリー3ベースで1点を追加した前橋商は4回表を終了して、4-2と試合の流れを一変させた。
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野口君(前橋商業)
逆転を許した慶応義塾 だが、ここから実力を発揮し始める。4回裏、エラーと四球で2アウト1,2塁のチャンスを作ると、ここで4番植田君が貴重なレフトオーバーのタイムリー2ベース。これでランナーが2人返り、同点とする。さらに、続く5番白村君もうまくセンターへ打ち返し、ついに慶応義塾 は逆転に成功する。
腰の怪我が心配された慶応義塾 ・白村君であるが、打撃は絶好調。6回裏には、右中間へ大きなタイムリー3ベースを放つ。白村君は今日3安打、3打点と活躍が目立った。 慶応義塾 は白村君が降板したあとは、明君・瀧本君の1年生投手が継投。前橋商打線からヒットは打たれるものの、要所を締めるピッチングを見せる。そして内野の好守備といったサポートもあり、4回以降点を与えない。これまで打撃好調だった前橋商だが、5回以降はつながりがなく、最終回もノーアウトからランナーを出しながら、得点を奪うことができなかった。
結局、試合は8-4で慶応義塾 が決勝進出。慶応義塾・上田監督は「みんなたくましくなってきた。若い2人の1年生ピッチャーが頑張ってくれた。地元開催なのでぜひ明日は優勝したい。」と明日への意気込みを語った。