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秋季大会を振り返って 〜東京編〜

2008.10.27

第2回 秋季大会を振り返って 〜東京編〜 2008年10月28日

秋季大会を振り返って 〜東京編〜 | 高校野球ドットコム

26日、国士舘の優勝で秋季東京都大会が幕を閉じた。

そこで、簡単に今大会を振り返ってみたい。

まずは優勝した国士舘。エース、荷川取君はサイドから打たせて取るピッチングで国士舘を頂点に導いた。打撃陣も4番原島君は昨秋から中軸を任せられる打者。ポジションもサードからキャッチャーにコンバートされ名実ともに国士舘を背負う選手に成長した。

準優勝の早実も今後が楽しみな大会になった。
今大会は森君が復調。また中野君もキャプテンとしてチームをまとめていた。1年夏からチームを引っ張ってきた2人。まだ選抜大会の可能性がないわけではないが、ラストサマーに期待したい。

帝京は4番原口君を中心にどこからでも長打が出る打線は都内屈指の攻撃力を誇る。また投手陣はリリーフを中心に活躍した平原君以外、鈴木君・岡部君・川上君・萩谷君はまだ全員が1年生。
高校での初めてのオフシーズンを超えた時、どこまで成長するのか、潜在能力が高いだけに今後が楽しみである。

明大中野関東一二松学舎大付駒大高など強豪を下しベスト4入り。関矢君・中本君を中心とする投手陣の安定感が光った。

また今大会、旋風を起こしたのが東京駿台学園
ブロック予選で成立を下し、本大会でも日大鶴ケ丘を9回ツーアウトから5点差をひっくり返しベスト8に進出した東京。左腕エース田中君の安定したピッチング。またチャンスを逃がさない集中力も目立った。
駿台学園も今大会から指揮を執る三角監督の下、アンダースローのエース小林君を中心に今夏、準優勝の東海大高輪台、昨夏優勝校の創価を破りベスト8進出。小林君の他にもう一枚任せられる投手が出てきたら面白い。

最後に今大会の優勝校、国士舘が選抜の前哨戦でもある明治神宮大会に出場する。
全国各地区の代表校を相手に国士舘の健闘を期待したい。


秋季大会結果
秋季本大会 優勝 国士舘
準優勝 早実
ベスト4 帝京明大中野
ベスト8 都足立新田東京駿台学園駒大高

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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