試合レポート

早実vs東京

2008.10.18

2008年10月19日 神宮第二球場

早実vs東京

2008年秋の大会 秋季東京都高等学校野球大会本大会 準々決勝

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小野田君(早実

早実 サヨナラ勝ちでベスト4進出!

19日(日)の神宮第二球場での第1試合は東京早実早実が9回に同点に追いつき、延長12回にサヨナラで勝利をものにした。快進撃を続けていた東京は惜しくもベスト8で姿を消すことになった。

先制したのは東京だった。 2回表、1アウトから7番田中君が2ベースヒットを放つと、2アウトとなって9番渡辺(大)君がセンター前へタイムリーヒット。 東京がこれまでの勢いそのままに早実に襲いかかる。

先制された早実は3回裏、この回先頭の7番鈴木君が右中間へ2ベースヒットを放ち、チャンスを作る。送りバントとサードゴロで2アウトとなるものの、1番大野君がレフト前へはじき返し、ランナーがホームイン。 早実があっさりと1点を返した。なおも続く2番羽室君がライトへタイムリーヒットを放ち、逆転に成功する。

5回表、東京早実先発の小野田君をとらえ始める。先頭バッターがフォアボールで出塁すると、1番渡辺(恭)が相手の意表を突くバスターでセンターへはじき返す。送りバントでランナーを進め、1アウト2,3塁とすると打席には3番小松君が向う。その小松君はレフトへタイムリーヒットを放ち、東京は同点に追いつく。さらに、続く4番長澤君のスクイズも成功し、ついに逆転。3-2と東京がリードして前半を折り返す。

渡辺(大)君(東京

チャンスがあるものの、あと1本が出ない早実に対して、東京は7回表に変わったばかりの早実・鈴木君からチャンスを作る。 2アウトながらも、ランナー1,2塁のチャンスで5番諸澤君がレフトへ打球を放つ。この大きな打球はレフト頭上を越え、貴重なタイムリー2ベースとなり、1点を追加。 早実にとってはあまりに痛すぎる1点となった。

それでも早実は8回裏、3番大矢君がレフトへ2ベースヒットを放つと、5番小野田君がきっちりセンターへ打ち返し、ランナーを1人返す。なおも2つのフォアボールで2アウト満塁のビッグチャンスを作るが、ここは東京のエース田中君が粘って、三振に切ってとる後がなくなった早実は、9回裏先頭の1番大野君がライトへ2ベースを放ち、大きな仕事を成し遂げる。フィルダーチョイスと送りバントで1アウト2,3塁とすると、4番森君は敬遠。満塁とする。続くのは今日1安打の5番小野田君。投げる田中君は粘りたいところだったが、痛恨の押し出しフォアボール。 早実はついに同点に追いつく。さらに6番中野君はライトへ外野フライを打ち上げる。犠牲フライでサヨナラかに見えたが、ここで東京の好守が光り、土壇場でランナーを刺した。試合は延長戦へと入っていく。

東京は11,12回にランナーを出すものの、早実の鈴木君の前に、あと1点が奪えない。逆に12回裏、早実は中野君がファースト強振の当たりで出塁すると、送りバントで得点圏にランナーを進める。続く8番土屋君はライト横へヒット。2塁ランナーは迷わず3塁ベースを駆け抜け、ホームへ。ライトからいいボールが返ってくるものの、間一髪セーフ。 早実ベンチ・応援スタンドはこの瞬間、歓喜に包まれた。 早実が劇的なサヨナラ勝ちで、3時間18分の激戦に終止符を打った。


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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