試合レポート

東京vs日大鶴ヶ丘

2008.10.10

2008年10月11日神宮第二球場

東京vs日大鶴ヶ丘

2008年秋の大会　秋季東京都高等学校野球大会本大会　2回戦

田中君（東京）

東京、９回裏のメイクミラクル！！夏の覇者日大鶴ケ丘敗れる！！

東京の大応援団は、最後まで信じていたのかもしれない。しかし、試合は９回裏、２アウト5-0の得点差といった終了間際。まさか逆転サヨナラといった、都合の良いゲーム展開になるとは、考えていなかったことだろう。

試合は、２回表、日大鶴ヶ丘の連打から得点が生まれる。1死から７番竹井くんがセンターの頭越しの２塁打を放ち出塁。
８番大輪君も続けてレフトへ２塁打を放ち、1-0と先制点を奪った。対する東京は、相手ピッチャー岡崎君を相手に、序盤全くヒットを打てずにいた。日大鶴ヶ丘は、５回表にはデットボールで出塁した岡田君を塁に置き、４番小野君が２ランホームランを放ち、さらに２点差をつけ、3-0と点差を拡げた。７回表にも日大鶴ヶ丘は、１点追加し、８回表には、ノーアウト満塁という場面も作り、大量得点のチャンスを作った。だが、日大鶴ヶ丘は、このチャンスを活かしきる事が出来ず、この回１点追加止まりに終わる。5-0依然として、日大鶴ヶ丘リードでゲームは進んでいった。このまま進めば、日大鶴ヶ丘の勝利に終わった。

岡崎君（日大鶴ヶ丘）

しかし、日大鶴ヶ丘、岡崎君がピリッとしない。この打席先頭打者である３番白井君をデットボールで歩かせたが、２アウトまでこぎつけた。しかしここから東京が脅威の粘りを見せる。６番小松君がセンター前ヒットで出塁すると、続く７番渡辺君の打席では、フォアボール。ついに２アウトながら満塁のチャンスにすると、続く８番伊藤君は、１二塁間を抜けるヒットで、待望の１点をまず返した。東京応援団は、大盛り上がり。これに圧倒されたのか、続く９番ピッチャー田中君の打席では、押し出しのフォアボール。更に点差は、縮まって5-2となった。日大鶴ヶ丘ナインは、どうしたものか、と岡崎君の周りに集まり、岡崎君と再び集中し直した。しかし、立ち直ることが出来ない。こうなると試合の流れは東京に。東京１番渡辺（恭）君が、ライトへ２塁打を放ち、更に２点を返し5-4とし、遂に日大鶴ヶ丘に一点差と迫った。

東京応援団は、大盛り上がり、皆が皆次の打者、２番キャプテン横山君に期待をしていた。のチャンスにキャプテン横山君は、決勝タイムリーヒットを放ち、まさかの大逆転劇を遂に打ち立てた。試合は、5-6。東京高校のメイクミラクルという結末に終わった。負けた日大鶴ヶ丘の応援団は、ただ呆然とすることしかできなかった。「高校野球は、本当に最後の最後まで何が起こるか分からない、」まさにその言葉通りのスポーツなのだろう。

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