試合レポート

慶応義塾vs日大高

2008.10.03

2008年10月04日 保土ヶ谷球場

慶応義塾vs日大高

2008年秋季神奈川県大会 準決勝

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白村君(慶応義塾

陸の王者慶應!!

今夏の甲子園大会の勢いそのままにここまで勝ち上がってきた慶應。横断幕に書かれた「陸の王者慶應」今日の慶応にはその言葉にふさわしい試合運びを見せたくれた。1-3で日大を破り決勝進出。

試合は、一回裏、慶應の攻撃でいきなり点数が入る。2死ランナー無しの状況から、3番渡辺君がヒットで出塁すると、慶應は一気に攻め立てた。4番宮下君の打席では、ランナーに出た渡辺君が2塁へ盗塁。さらに4番宮下君は、フォアボールとなり塁に出て、2アウト1、2塁とチャンスを広げた。このチャンス、一打長打が出れば、得点の場面で、5番ピッチャー白村君は、レフトの頭上を越える2塁打を放ち、0-2と序盤から、得点を奪う。

対する日大も2回表、この回先頭バッターである6番徳永君が、フォアボールで出塁すると、すぐさま7番池田君の打席で盗塁に成功。ノーアウト2塁のチャンスを作り、池田君は送りバントで、ランナーを三塁に進めた。この絶好のチャンスに8番丸岡君は、ショートゴロとなってしまうものの、その間ランナーはホームに返り、1-2と点差を縮めた。

丸岡君(日大高)

序盤から点数の動いた試合であったが、この回の裏以降、両投手共に調子を取り戻し、得点は動かず、6回に慶應の1点追加したのみ、1-3というスコアで、試合は終了した。

得点だけ見ると、あまりにも単純な試合に感じるだろうが、6回の裏の慶應/の攻撃の場面は、慶應の組織力が一番に発揮された回でもあった。5番ピッチャー白村君が、起点となり、センター前のヒットからチャンスを作ると、続く6番植田君は、きっちり送りバントで、二塁にランナーを送り、7番荒川君は、三遊間を抜けるヒットで2アウト1、3塁とチャンスを広げ、それぞれがしっかりと役割を果たし、得点チャンスを拡げる。そして、2アウト1,3塁といった得点チャンスに今日ノーヒットだった春山君が、1,2塁間を抜けるヒットを放ち、1-3と得点を奪った。

試合は、長打があまり出ず、シングルヒットが目立つ試合内容となったが、両チームの組織力の高さを見ることが出来、非常にハラハラした試合内容であったということも付け加えたい。


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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