ときわスポーツ新宿店 中山さん
第12回ときわスポーツ新宿店 中山さん2008年02月14日
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インタビュー
今回の独占インタビューは、スタッフY(高校時代まで、サッカーを専門に情熱を注ぎ込んでいた男)とスタッフM(現在も野球に情熱を注ぎ込んでいる男)の二人によって、野球専門店の仕事について、取材をして参りました。野球専門店での仕事は、具体的にどのようなことをされているのか、実際に働いていらっしゃる、ときわスポーツ新宿店中山さんに、色々な視点でのお話を伺ってきました。
仕事について
スタッフY(以下 スY) それでは初めに、ときわスポーツで、作業している一日の仕事流れを教えてください。
中山さん(以下 中) 午前中、あまりお客さまは、いらっしゃらないので、お店の商品補充や、床式で並べられている商品の整理をしていますね、その後、お店の掃除をして、たまに模様替えなど考えて作業しております。夕方になると、仕事帰りの会社員の方や学生の方がいらっしゃるので、営業が大変になってきます。夜中までお客様は、来店してくださるので、閉店後にお預かりしている商品の修理などを行っている感じです。ほとんどお預かりした商品は、私たちが手入れをして、お返しをしていますよ。たまに、これ以上修復は、無理だろうと、感じる用具を持っていらっしゃる、お客さまもいますけどね(笑)
スY なるほど(笑)できる限り、お客様のニーズに応えられるような対応は、本当に助かりますよね。では、中山さんが、このような仕事を始めようとした、きっかけとは、何かありましたか。
中 学生時代からこの仕事をやろうと、決めていたわけではなかったのですが、野球に関わった仕事はやっていきたいと、考えていました。しかし、大学を卒業して最初に就職した会社は、野球とは関係のない職場でした。私がこの会社で働くことは、少し私が考えていたことと、何かが違うと、感じ、私は仕事を辞め、スポーツ店のアルバイトをやり、機会があれば社員として働こうと考えていました。当時勤めていたショップでのアルバイトは、自分で考えている泥臭さを感じることが出来ず、何か物足りなさを感じていました。そんな中、街をぶらぶらしているところに、現在働いている仕事の募集があったのです。
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スY なるほど。自分に嘘をつかず、自分に合っている職業を改めて決めた結果が、現在のお仕事なのですね。そんな中山さんは、いつ頃まで野球をやられていたのですか。
中 一応、大学まで続けてきました。大学時代は、準硬式野球でしたけどね。
スY 準硬式?準硬式とは具体的に説明していただくと、どういったものですか。
中 簡単に説明すると、見た目は軟式野球ですが、中身は硬式というような・・・・ちなみに軟式のボールは、中身空っぽのボールですよ。
スY 当たっても痛くないですもんね。
中 痛くないこともないですけどね(笑)そして、硬式のボールは、中身がぎゅーっと詰まった、固いものです。だから、準硬式のボールは、見た目は軟式ですが、ほとんど硬式に近いものと、言ったのです。
スY へぇ〜↑↑何となく理解できました!!そんな違いが、あったのですね。
野球ショップとは
スY 中山さんが、現在のショップで、仕事を続けてきている理由とは、何ですか。また、やりがいとは、どういった事ですか。
中 やっぱり一番の理由は、野球が好きだからですかねぇ。
スY 接客業というショップスタッフは、大変だと思うのですが、苦労はしませんか。
中 普段私自身、あまりしゃべる人間では、無いですが、仕事になるとテンションが、上がってきますよね。(笑)
スY それは、お店の雰囲気作りの為ですか
中 そういう訳では、無いですよ。なんて表現したらいいのか悩みますが、自然とそんな雰囲気になりますね。例えば、電話の対応で、やたら声が高くなってしまうとか。
スY 電話の対応を行っている、母親みたいな状態ですね(笑)
現在の球児とは
スY そんな接客の時や、ときわスポーツの主催の大会で、子供たちを見ている時を比べると、自分たちが野球に取り組んでいた時代と、現在の子供たちが、野球を取り組んでいる時代の様子で、何かの変化を感じることは、ありますか。
中 自分の学生時代を客観的に見ることは、難しいですし、現在でも難しいと思いまが・・(困る)
スY そうですよね。では、もっと具体的な質問をさせていただきます。世間では親の過保護や、スポーツ離れと、いった社会を問われ、過去のような泥臭さが失われつつあると、問題視されることが、多々あると思われています。中山さん自身は、現在のこの言動をどう思われていますか。
中 僕は、決して世間が思うような言動状態では、無いと思いますけどね。実際、僕自身も学生時代、練習へ行かないで、友達と遊びたいと思い、遊んでいましたし。(笑)
スY (笑)
中 僕のころも毎週日曜日は、試合だったし、今もそうでしょう。昔よりスポーツ離れが、進んで泥臭さが無いとは、決して言えないと、感じます。あまり今も昔も野球(スポーツ)をやっている子供たちは、変わっていないのでは、ないでしょうか。さらに私は、野球だけに熱中して、野球へ取り組むように考えなくても、良いと感じています。色々なスポーツを若いころに、数多く行い、自分の可能性を最大限に活かせるスポーツを見つけ、生涯続けることこそ、何よりも大切な事なのでは、ないでしょうか。
子供の頃は、泥臭を求めるより、生涯親しんでいける、楽しいスポーツを理解してもらうことこそ、必要なのでは、無いでしょうか。
スY 確かに!!スポーツの楽しさを伝えていくことこそ、今必要とされている事ですよね。
商品について
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スY そんな中、今の高校生などを中心とした若者には、どういった用具が、トレンドとして、人気を集めていますか。流行とかです。
中 そういったものは、無いですね。現在の若い方達は、個性を重視して「アイツは、これ持っているから俺は、これ」と、友達と違う商品を好む傾向にあります。
スY なるほど。今の方々は、見た目から違いを出しているのですね。では、野球初心者の人間に、野球道具を勧める際、具体的どういったことに、注意を払って、選んでもらっていますか。
中 最初は見た目から、決めていただいて、良いと思います。一つのきっかけとして。その後、更に本格的に行うようで、あるならば、違った商品をお客様のニーズに合わて、提案させていただくようにしております。特に、グローブなどの商品は、革や、グローブの芯の部分(グローブの骨みたいなところ)が、変わってくるので、特に重要視して選んでもらいたい点です。
スY 先ほど、グローブの芯とおっしゃっていただいたのですが、グローブの芯が、どういった状態であることが、望ましいのですか?
中 これも一概に言えることでは、無いのですが、高い商品に関しては、グローブの芯に張りがあるイメージが、あるのです。初心者向けのグローブに関しては、より早く手に馴染むように、早い段階から柔らかくなる商品が、数多くあります。でも、必ずしもそうであるのかと、言われますと、そういう訳ではありません。そういう傾向にあると、いうことです。
スY なるほど。僕は、今日までずっと、勘違いしていました。柔らかいグローブこそ良いグローブである。そんな変な定義を。(苦笑)
話を変え、スパイクの話になるのですが、足が速い選手に対しては、こういったスパイクが良いと、いう定義みたいなものは、ありますか。
中 ん〜・・・(考える)これも細かいことを言ってしまうと、各メーカーさん、それぞれ変わってくると、思います。でも、私自身が答えさせていただくと、靴底のソール部分に、ポイントがあると思います。
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スM 私はスYと反対で、今まで野球をやってきました。昔のトレンドとしては、革底が主流でしたが、現在のスパイクのソールの主体は、樹脂になってきていますよね。これは、どういったことが、背景にありますかね。
中 そうですね。もともとは、革ソールの方が主流でしたよね。当時樹脂ソールというと、重かったですしね。しかし、現在の樹脂ソールは、軽量化が進んでいて、樹脂ソールも革底ソールくらい軽くなっています。もっと言うと、革ソールよりも軽い樹脂ソールも、現在、発売されてきています。なので、現在のプロ野球選手は、樹脂を使用する選手が、大半ですよね。かといって、高校生などは、革ソールの商品を購入するお客さまの方が、多いですよ(笑)私的には、樹脂を勧めるよう、提案いますけどね。樹脂のソールの方が、機能性が優れていますしね。
スM 現在野球のスパイクでもハイカットシューズが流行っていますよね。
中 確かに、今流行っていますよね。個人的には、勧めません。やはり、機能性に欠けてしまいますから。
スM でも足首が弱い人には、良いのではありませんか。
中 足首の弱い人なら仕方ないかもしれませんね。でも、私は、サポーターなどを足に着けて、プレーをするようにしていただく方が、足の為になると思います。やはり、しっかりとした補助的役割は、適切な道具で補うべきであると思いますからね。
スM 確かにそうですよね。
ショップPR
スY では、中山さんの勤めていらっしゃる新宿店のショップPRをお願いします。
中 とにかく私たちのショップは、他店に負けない沢山の商品がそろっています。お客様に色々選んでもらって、自分に合った商品が、見つかるような環境作りへ努めています。さらに当店スタッフは、アルバイトを採用しておらず、専門スタッフのみで、働いております。しっかりとした知識を持って、お客様に接しているつもりです。また、随時質問していただければ、その都度、お答えすることができると、思いますので、是非お越しください。
野球を楽しんでいる皆さんへ
スY 最後に、野球を楽しんでいる皆さまへ、メッセージをお願いします。
中 とにかく、これからも野球を好んで、練習へ楽しく取り組んでいけば、良い未来が開けてくると思います。これからも、野球というスポーツを楽しみましょう。
ス そうですね。とにかく、楽しむこと。これこそスポーツの大切な定義ですよね。今日は、どうもありがとうございました。