国士舘vs日大豊山
![](/images/report/tokyo/20080720002/photo01.jpg)
3ランHRを打った金丸君(国士舘)
国士舘、最終回自滅し崩れるおのの、なんとか白星
7月20日(日)、神宮球場では国士舘―日大豊山の試合が行われた。前の試合で接戦をものにした日大豊山が第2シードの国士舘を相手にどれだけ力を発揮できるか注目の集まるゲームである。
日大豊山の先発は井上君、国士舘の先発は菅谷君で始まった。両者とも無難な立ち上がりを見せる。しかし、国士舘は2回表にキャッチャーの悪送球により先制点を奪う。
これを機に、国士舘の怒涛の攻撃が始まる。3回表、2番高橋君のヒットなどで2アウト1,3塁のチャンスを作ると、5番井上君がライト右へタイムリー3ベースを放ち、この回2点を追加する。
さらに次の4回表、2アウトながらランナーを2,3塁に置くと、2番高橋君が華麗なセーフティーバントを決め、その間3塁ランナーがホームイン。4-0と日大豊山を突き放す。なおもランナー2人置いた状態で続く3番の金丸君がライトスタンドへ圧巻の3ランホームランを打つ。これで7-0とし、完全に国士舘が試合の主導権を握る。
![](/images/report/tokyo/20080720002/photo02.jpg)
井上君(日大豊山)
日大豊山も国士舘の投手が交代して以降、反撃に出る。5回裏には、2アウトから2番落合君、3番本田君がそれぞれヒットを放ち、1点を返す。逆に国士舘は5回以降、日大豊山の先発井上君の立ち直りにより攻撃の形を作れず、流れは次第に日大豊山へ。
そして、ゲームを面白くさせたのが9回裏、日大豊山の攻撃である。1アウト1,2塁の場面で、変わったばかりの国士舘ピッチャー山本君から2番の落合君がライト前へヒット。これでひとまず日大豊山が1点を返す。さらに、ピッチャーの牽制球が逸れ、3塁ランナーが生還。これで7-3とする。これで動揺したか、なおも1アウト1,3塁の場面で国士舘の山本君の制球が乱れる。日大豊山としてはラッキーとしか言いようが無い4連続四死球(うち、押し出し3つ)で試合は一挙に7-6。ついに1点差まで追い上げた。日大豊山の応援スタンドからはここぞとばかりの声援が鳴り響き、選手を激励する。しかし、最後は山本君の後を受けた高柳君が気迫の投球で、2アウト、3アウトをきっちりとり、国士舘が7-6で接戦をものにした。
日大豊山は、一時はコールド負けの危機さえあったが、粘りに粘って1点差のシーソーゲームに持ち込んだ。最終回で6点差をひっくり返してのサヨナラ勝ちというミラクルは起きなかったものの、最後まで見ごたえのある試合をしてくれた。一方、国士舘は投手が粘りきれずに自滅した形になり、課題が残る試合となった。しかし、形はどうであれ激戦を制してベスト8に進んだことは価値のある1勝に違いない。
[:addclips]
[:report_ad]