試合レポート

足立学園vs関東一

2008.07.19

2008年07月20日神宮球場　5回戦

足立学園vs関東一

2008年夏の大会　第90回全国高等学校野球選手権記念大会　５回戦

４番江川君(関東一)

関東一　足立学園の猛攻をしのぎベスト８

７月２０日(日)、神宮球場では足立学園―関東一の試合が行われた。前の試合で優勝候補の帝京を撃破した関東一の攻撃力を足立学園が抑えることができるか注目が集まる。

まずは１回裏関東一の攻撃、１アウトから２番新井君がヒットで出塁すると、続く３番広瀬君もヒットを放ち、いきなり１アウト１，３塁のチャンスを作る。ここで４番の江川君がセンター前へはじき返し、関東一が１点を先制する。続く５番の玉井君もレフトへタイムリーヒットを放ち１点を追加。初回、関東一は集中打で２点を先制する。

このリードを守りたい関東一のエース松本君だが、毎イニングヒットを打たれる苦しいピッチング。５，６回と２アウト２，３塁のピンチを与えるが、粘りのピッチングで足立学園打線を抑える。

エースを助けたい関東一打線だが、２回以降立ち直りを見せる足立学園のエース茂木君を相手に、チャンスであと１本が出ず、もどかしい試合展開になってしまう。それでも関東一は６回裏、２アウトから３番広瀬君がライト前へ貴重なタイムリーヒットを放ち、１点を追加する。

茂木君(足立学園)

３点リードで試合の主導権を握っていた関東一だったが、７回表についに足立学園が反撃を見せる。先頭の９番島君がヒットで出塁すると、ワイルドピッチ・エラーと守備の乱れが続き、ノーアウト１，３塁のビッグチャンスを作る。ここで２番の瀧川君は三遊間をやぶるレフト前タイムリーで１点を奪い、３－１と２点差に追い上げる。なおも、２アウトで５番小杉君がライトへタイムリー２ベースを放ち、とうとう１点差とすると球場はこの日一番の盛り上がりをみせる。

しかし、ここで崩れないのが関東一の強さか。７回裏２アウトから、２つのヒットとフォアボールで満塁とすると、１番田邊君はレフトオーバーの２ベースヒットを放ち、この回貴重な３点を追加する。なおも、攻撃の手を緩めない関東一は８回にも３点を追加し、終わってみれば８回コールド９－２で関東一が勝利を収めた。

足立学園は８回まで毎回のヒット１４本を放ったが、ここぞというチャンスで打ちあぐねた。しかし、強豪相手に１点差まで追い上げ、試合を大いに盛り上げてくれた。来年の巻き返しに期待したい。

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