試合レポート

明大明治vs明大中野

2008.07.10

2008年07月11日 八王子市民球場 2回戦

明大明治vs明大中野

2008年夏の大会 第90回全国高等学校野球選手権記念大会 2回戦

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池田君(明大明治

9回の攻防を競り勝ち、明大明治勝利!!

本日2試合目となる試合は、明治大学付属同士の戦い。今年から、西東京に移った明大明治が、西東京でどういった戦いを見せるか。そして対する明大中野が、この明大対戦を勝利で飾れることが出来るか、注目度の戦い試合となった。

試合は、1回の表、明大中野の攻撃から動く。序盤調子が上手く上がらない、 明大明治ピッチャー池田君は、明大中野1番岸君をデットボールで出塁させると、2番川崎君も、フォアボールで出塁する。

3番川嶋君の打席では、明大中野のランナーは、ダブルスチールを決め、ノーアウト2.3塁とすると、川嶋君はフォアボールで出塁し、明大中野は、ノーヒットながら、満塁のチャンスを迎える。

続く4番バッターは、アウトに倒れてしまうものの、5番竹田君はフォアボールで押し出しの1点を奪い、1-0とし、続く6番来島君も、右中間に2点ライムリーヒットを放ち、3-0と、序盤から点差を拡げ、リードを得る。

さらに、2番山下君は、相手のフィルダーチョイスで塁に出て、ノーアウト1,3塁とチャンスを拡げる。そしてこの場面に、3番津山君が、スクイズを見事決め、4-0とすると、4番渡辺君5番鈴木君とフォアボール、相手のフィルダーチョイスと、なおもチャンスは拡がる。

試合は、立ち上がり通り、明大中野ペースで進むと想定したが、 明大明治もすぐさま反撃に出た。

試合前に気合を入れる明大中野ナイン

1回裏、1番廣崎君が、フォアボールで出塁すると、2番一色君の打席でも、ピッチャーは落ち着かず、ワイルドピッチ、さらに盗塁も決められ、ノーアウト3塁と、一気にピンチを迎える。この絶好の得点チャンスに3番小野君は、スクイズを決め3-1と、点差を縮める。

2回裏にも明大明治は、7番池田君が、フォアボールで出塁すると、8番井浦君は、バントを成功させ、1アウト2塁とすると、9番大森君が、ライトへの2ベースヒットを放ち、3-2となる。さらに1番廣崎君の左中間に抜ける3塁打で、ついに3-3の同点とする。

追いつかれた、明大中野,も反撃に講じようと打線を奮起させるが、打線が思うように続かず、3回の表を無得点に終える。

対する明大明治の勢いは、3回裏にも続き、この回先頭バッターである3番吉野君が、レフトへのソロホームランを打ち、3-4と、逆転に成功する。この回以降、両打線ともに、点数を挙げられず、終に9回を迎える。

9回表、3番バッターが倒れるものの、4番鈴木君が、右中間に抜ける3塁打を放ち、得点圏に進むと、5番竹田君は、犠牲フライを放ち、同点の4-4とする。このまま延長に進むかと、思った9回の裏、2番一色君が、フォアボールで塁に出ると、3番吉野君の打った打球が相手守備のエラーを誘い、1アウト1,2塁となる。続く4番中島君の打席では、デットボールとなり、1アウト満塁と、一気にサヨナラの危機に直面した。

明大中野ベンチは、ピッチャーを浅井君へ変え、ピンチを乗り切ろうと、模索し、2アウトと追い込んだが、最後にピンチヒッター丸山君の打った打球が、ピッチャーのグローブからこぼれ、サヨナラヒットとなった。

9回は、両チームを、この試合で一番集中かつ、緊張に追い込んだ、内容の濃いドラマとしたイニングであった。この明大付属対決は、今後再び観たいものである。


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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