糸満vs宜野座
糸満が打撃戦を制し8年ぶり15度目のベスト4
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糸満4番・西村
<第151回九州地区高校野球沖縄県秋季大会:糸満7-5宜野座>◇25日◇準々決勝◇コザしんきんスタジアム
宜野座は3回、2本の内野安打でチャンスを作ると4番大城 康宝が左中間へ運び1点を先制した。糸満はその裏、7番知名 泰希が三塁打を放つと9番眞喜志 墾の適時打で同点。その後、2死となるが、1番大城 涼真の安打に続き2番柳沢 壮が適時三塁打を放ち逆転に成功した。
しかし宜野座は4回、2死二、三塁として1番平田 大空へ回す。だが平田 大空の当たりは一塁へのゴロ。これがラッキーなイレギュラーを生み、二走までもが一気に生還。「行けー!」一塁の平田 大空に盗塁を命じたベンチの期待に応え平田 大空は盗塁成功。ここで2番大保 響輝が左前へ運び、平田 大空が生還した。
ところが糸満も負けていない。4回裏、2死から連続死球でチャンスを得ると8番城間 奨太と9番眞喜志 墾の連続長短打で3点。1番大城 涼真の左前安打でさらに1点を加え、4点のビッグイニングを作り出した。
「今週は体育祭もあって、彼らはその準備だったり組体操の練習だったりテント設営と、東奔西走していた。疲れはあるはず。その中でこれだけの野球をしてくれたことが嬉しい」と糸満の眞玉橋元博監督は試合後にナインを褒めちぎった。
城間 奨太の後を継いだエース前原 惺凪は、疲れの中にも抜群の集中力を見せ快調なピッチング。宜野座打線に対し、ここ一番というところで鮮やかに打者を斬る。7回のピンチも、スクイズを仕掛けてきた相手に対し見事外して三走を挟み併殺。
終盤のボードをゼロで並べた前原 惺凪の活躍で、糸満が実に8年ぶり15度目となるベスト4進出を果たした。
(取材=當山 雅通)