竹村 春樹選手 (浦和学院)
寸評
1年秋から名門・浦和学院のショートストップを務めるプレイヤー。年々プレーに安定感が増し、来年の関東地区を代表するショートストップと推していいレベルまでに成長した。選抜での成長に期待がかかる。 (打撃) 彼の打撃は絶妙な流し打ちが光る。ボールに逆らわず、絶妙にレフト方向へ打ち返す。その流し打ちは芸術的。1,2番打者としては最適な打者だ。実戦経験豊富からか、粗があった1年と比べると集中力が増して、継続的に結果を残せる打者になってきたのが成長点ではないだろうか。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを高い位置を掲げ、膝を曲げて、重心を下げて構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて、インステップ気味に踏み込んでいく。つまり外角の捌きを意識した構えである。 トップの動きを見ていくと捕手側に引いていく。グリップが奥に入り過ぎることなく、トップを形成することができている。インパクトまで無駄なく振りぬく事ができている。 動作には大きな欠点はない。狙い球に対して振り抜く打撃センスは見応えがある。 (守備・走塁) 彼の守備は関東地区の遊撃手ではトップクラスに入る。何よりも動きが良い。 1年秋から動きの良い守備が光っていたものの、どこか不安定さがあった。今年にかけて確実性が増した。打球に対する反応は良く、左右に振られても、あっさりと打球に追いつくフットワークの軽快さ。そして捕球してから送球に入るまでの動作に無駄がなく、実に軽快。地肩の強さは標準レベルだが、とにかくスピードを意識した守備なので、送球は雑になることが多かったのだが、送球も安定してきた。大学・社会人に進んでからも二遊間を意識出来る選手であることは間違い無いだろう。 走塁タイムについては後で記述しておきたい。
更新日時:2013.01.02
将来の可能性
1年秋に比べて攻守両面で成長が見られた。守備では安心して任せられるレベルに達しており、打撃では高い出塁が見込める選手になってきた。守備はさらに確実性に、打撃では常に高い集中力を保ち、結果を残し、チームを切り開くような積極性が欲しいところ。 現時点では大学・社会人経由の選手という評価。早くからプロレベルに混ぜてみたいと思わせるプレーを走攻守で見せる事ができるか注目してみたい。
更新日時:2013.01.02
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