肩の脱臼を繰り返さないためには?

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2018.03.02

野球では腕を上げ、頭から戻るスライディングで肩関節を脱臼しやすい

「肩が外れやすい」という症状を訴える選手がいます。野球での肩関節の痛みは投げることによるケガだけではなく、突発的な外傷によって肩関節を脱臼することがあります。特に多いのがボールを捕ろうとダイビングキャッチを試みたときや、ランナーで牽制時に逆をつかれ、あわてて帰塁した際に手をついて肩を脱臼してしまったというケースです。

 初めて肩関節を脱臼した場合、適切な処置、適切なリハビリテーションを経て競技復帰することが最も大切なことですが、まれに固定期間を短縮し、「このぐらいなら大丈夫」と関節内の修復が未完全なまま早期復帰してしまうと、固定力が回復していない関節はほんの少しの外力でも再脱臼しやすくなります。また年齢によっても違いがあるといわれ、10代で初回脱臼したケースはおよそ8~9割という高確率で再発するという指摘もあります。初めて脱臼したときはより慎重に対応することが大切です。

 何度も繰り返す肩の脱臼(脱臼グセ)のことを「反復性肩関節脱臼(はんぷくせいかたかんせつだっきゅう)」といいます。このような状態になってしまうと野球のプレーをしていてもちょっとしたことですぐに肩が外れてしまう、ということが起きやすくなります。肩関節を正しい位置に保つ腱板(けんばん:いわゆるインナーマッスルこと)やその他の組織が傷んでしまっている状態だと考えられますので、スポーツを専門とする整形外科などで適切な診察を受け、場合によっては手術で傷んだ部位を修復することが必要となります。何度も繰り返す肩の脱臼は野球のプレーに支障が出る場合も多いので、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。

文:西村 典子
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