風邪かなと思ったらどんな行動をすればいい?
休むこともコンディションを整えることにつながる。風邪の時はムリをしない
■風邪かなと思ったらどんな行動をすればいい?
ハードな練習とともに十分な休養、睡眠が取れなかったとき、身体は免疫力が低下して体調を崩しやすくなります。「風邪をひいたかも…」と思ったとき、皆さんはどのように対応していますか? 「少しくらいの体調不良なら大丈夫」と全体練習に参加することも少なくないかもしれませんが、風邪をひいた状態で練習をすると自分の体調がますます悪くなるだけではなく、チームメイトにも風邪をうつしてしまうかもしれません。こういった症状を感じたら全体練習への参加を見送りましょう。
・何だか身体が火照っている感じがする
・関節の節々が痛い
・喉が痛い(風邪の初期症状によくみられる)
・咳やくしゃみ・鼻水が止まらない
・いつもとは違った身体のだるさを感じる(倦怠感)
まじめで責任感のある選手ほど「この程度で練習を休むわけにはいかない」とムリをしてしまいがちです。中には「体温計で熱を測ると、発熱している状態を見てさらに具合が悪くなってしまうから」体温を測らないという選手さえいます(ムリは禁物!)。身体のコンディションがいつもと違う、体調がよくないと感じるときはムリをせず、指導者の方と相談して休養日にあて、自宅で静養するようにしましょう。
自宅では食欲があれば消化によい、身体を温めるものを中心に食べましょう。また風邪の時に入浴することは湯冷めによってさらに体調を崩しかねませんが、「お風呂に入りたい」ということであれば、就寝前にさっと入浴し、身体を冷やさないよう、入浴後はすみやかに就寝するようにします。さらに発熱によって身体から水分が奪われているので、十分に水分補給を行うことも忘れずに行いましょう。適切に対応すれば長引かない風邪症状も、ムリを重ねながら過ごしているといつまで経ってもよくならない、ということにもなりかねません。体調がよくないと感じるときはまずコンディションを元に戻すことを優先させて過ごすようにしましょう。
文:西村 典子
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