スマートフォンの活用法を考えよう!
スマホを上手に活用すれば自己管理に大いに役立ちます。寝る直前までスマホを見るのは避けよう。
■スマートフォンの活用法を考えよう!
ここ数年間でスマートフォン(以下スマホ)は爆発的な拡がりを見せ、スマホを持っているという高校野球選手も増えてきました。コミュニケーションツールとしてだけではなく、さまざまな使い方によって日常生活は激変したと言えるでしょう。一方でスマホを触る時間が増えれば増えるほど、アスリートの姿勢を悪くすることや睡眠の質を低下することなども指摘されています。どうせ使うならスマホを上手に活用したいですよね。
【スマホのアプリを活用する】
今はさまざまなアプリケーションソフト(以下アプリ)が開発されています。アスリートの自己管理として、体重や体脂肪率の数値を入力するだけでグラフ化してくれるものから、食事の写真を送ると管理栄養士さんからコメントがもらえるものまであります。就寝時に枕もとに置いておくだけで睡眠時間と睡眠のリズムを計測するといったアプリもあります。こうしたアプリは無料のものから有料のものまで幅広くあり、チーム単位で情報を共有できるものもあります。
【動画でフォームをチェック】
スマホにはカメラが搭載されていますので、写真はもとよりバッティングやピッチングフォームを動画撮影して、その場で確認するということもできます。練習中に携帯するのは難しいと思いますが、気になるフォームをチェックしたいという場合には大いに役立ちます。
【ゲームや動画の見過ぎに気をつけよう】
スマホはとても便利ですが、長時間にわたって小さい画面をのぞき込んでいると、首が前に出た姿勢によって首周りや肩周辺部、背中などに大きな負担がかかって筋肉が硬くなります。頭が前に出た姿勢は背中が丸まり、重心の位置が変わってしまうほか、パフォーマンスにも影響を及ぼします。また肩こりによって頭が何となく重い、頭痛がするといったケースもあります。当然ですが目の疲れなども蓄積されていきます。長時間の使用は避ける、時間を決めて使う(行き帰りの電車内だけとか)、合間に休憩をとる等、過度に使いすぎないようにすることもアスリートとして心がけたいことの一つです。
【寝る直前のスマホはやめよう】
スマホの画面はブルーライトという特殊な光が使われています。この光を浴び続けると就寝時間になっても脳が覚醒し、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下したりします。ブルーライトをカットするメガネなども販売されていますが、就寝時間前はスマホを置いて、目や身体を休めるようにしましょう。
文:西村 典子
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