見逃されやすいオーバートレーニング

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2017.11.07

運動量の増加や運動強度によるコンディションの変化には気をつけよう

 秋の公式戦が一段落すると、これから技術練習や体力づくりに向けたトレーニングなどに時間を使うことが増えてくると思います。基本的な動作などは反復練習を繰り返すことで上達が見込めるため、どうしても時間をかけて行いたいもの。さらに基礎体力づくりとしてランニングをはじめとしたフィジカルトレーニングにも力を入れ、ケガの予防とパフォーマンスアップにつなげたいものです。

 さて一気に運動量や運動強度が上がってしまうと、それは疲労となって身体に負担をかけることになります。適切に疲労回復をはかって、疲労が蓄積されないように努めたいものですが、中には体力的・精神的疲労が十分に回復しないまま、練習を繰り返すことによって慢性的な疲労状態におちいることがあります。「休んでも疲れがとれない」「いつも出来るプレーができない」といった小さな身体の変化が次第に「身体がいつも重い感じがする」「寝つきが悪く、寝不足気味」「食欲があまりない」「体重が減った」といったコンディションの変化となって現れるようになります。

 こうした状態はオーバートレーニング症候群と呼ばれ、この状態が続くようであれば練習量や強度を軽くする等、練習内容を変更したり、しばらくは全体練習を休んで自分のペースで体調を戻すことなどを優先させるようにします。無理に練習を続けていると回復するまでにより多くの時間がかかり、競技を休む期間も長期にわたってしまうといわれています。

 まずは慢性的な疲労状態にならないよう予防することが大切なのですが、そのためにはまず自分自身のコンディションを日頃からチェックしておくようにします。特に疲労が蓄積した状態のときは、起床時の心拍数が増える、体重が減少するといった数値でわかりやすいものがありますので、日記や野球ノート、スマホのメモなどに記録を残しておき、コンディションの変化を見逃さないようにします。

 オーバートレーニング症候群のむずかしいところは、見かけ上は元気な選手たちとあまり変化がないため、発見が遅れたり、練習を休むことに周囲の理解が得られなかったりといったことが考えられます。こうしたことを防ぐためにも、わかりやすい数値をもとにオーバートレーニング症候群を予防し、早め早めの対策を取るように心がけたいものですね。

文:西村 典子
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