大学進学最大の大物・関戸康介(大阪桐蔭)が日体大を選んだ事実。4年後、ドラ1候補になれるか
関戸康介(大阪桐蔭)
日体大にとっては近年トップクラスの大物投手が入学する。それが大阪桐蔭の関戸康介だ。好調時は150キロ前後の速球、縦に鋭く落ちる変化球で圧倒する右腕だ。
高校1年冬に取材した印象を振り返ると、これほどの能力がありながら、ストイックで読書家の一面があり、厳しい寮生活についても、「僕には合っている。両親に感謝しています」という一言を聞いて、これは凄い投手になるだろうと実感させられた。
2年夏には150キロ前後の速球を連発してねじ伏せる姿を見れば、順調に成長を遂げていて、誰しもが21年のドラフト上位候補になると思ったはずだ。しかし、故障もあり、良いメカニズムで投げることに時間がかかった。
関戸が高卒プロを選ばない選択したあと、日体大を選んだ事実が凄い。大阪桐蔭の西谷監督はベンチ入りの選手だけではなく、ベンチ外の選手も、活躍できるよう、進路に気を配る。そのチームの戦力状況、指導方針などを考え、その選手に合った進路を選ぶのだ。その点、日体大はかなり合致している。
それはピークを4年生に持っていく方針であるということ。各大学の取材をしていてわかるのだが、強豪大学はおっと驚かせるほどのトレーニング施設があり、またチームによってはラプソードを使って投球分析、また外部のトレーナーの下、技術的な指導を行ってもらい、飛躍的に球速を伸ばす時代にもなっている。
多くの大学がトレーニング環境が充実している中でも、日体大が優れているのは、無理をさせないところだろう。大卒プロ入りした松本航、東妻勇輔、吉田大喜、森博人は、最終学年にかけて伸びてきた選手だ。
来年のドラフト候補・矢澤宏太も1年生の時から並外れた速球を投げていたが、1年かけて実戦力が増してきた。また首都大は基本的に週末2試合で、矢澤は週1登板だ。
関戸については確かに大物だが、1年生からリーグ戦で圧倒する実戦力はまだないと思う。4年生になって、誰もが認めるドラ1候補になるか、大いに注目をしていきたい。
[page_break:日体大合格者一覧]【投手】
関戸 康介(大阪桐蔭、右右)
安川 幹大(帝京、右右)
伊藤 大稀(智弁和歌山、右右)
大田 泉陽(明石商、右右)
久保 陽太郎(明石商、右右)
池田 史音(横浜商大、右右)
ワトリー ジャイヤーイシメール(京都外大西、右右)
竹内 太一(高知商業、右右)
篠原 颯斗(池田、右右)
中嶋 太一(桐光学園、右右)
松田 隆之介(仙台育英、右右)
岡田 凛太郎(日体大柏)、左左)
【捕手】
岩田 優真(立花学園、右右)
安田 和輝(日大三、右右)
木村 航大(仙台育英、右右)
コッシーオ アダムカツ(日体大柏、右右)
田邊 広大(常総学院、右右)
【内野手】
延末 勧太(横浜、右右)
上田 琉久(東邦、右右)
島貫 丞(仙台育英、左左)
澤田 昂志郎(仙台育英、右左)
黒川 怜遠(星稜、左左)
竹村 日向(智辯学園、右右)
宇佐美 佑典(県立岐阜商、右右)
小池 克英(明石商、右右)
木原 涼太(桐蔭学園、右右)
武智 皓亮(創志学園、右右)
宮崎 智生(福井商、右左)
橋本 唯塔(東海大菅生、右左)
【外野手】
野中 駿哉(健大高崎、右右)
岩田 一真(東海大菅生、右右)
杉浦 泰文(中京大中京、右左)
門馬 功(東海大相模、右右)
森田 空(智辯学園、右右)
安達 大和(横浜、右左)
相原 陸(花咲徳栄、右左)