「年間通して活躍できるピッチャーに!」高橋昂也選手、『セリーグ優勝チーム』広島東洋カープから2位指名!
■「年間通して活躍できるピッチャーに!」高橋昂也選手、『セリーグ優勝チーム』広島東洋カープから2位指名!
高校ビッグ4の一角としてドラフト上位指名が確実視されていた、花咲徳栄の高橋 昂也選手。高校内の校長室で岩井隆監督、岡崎 大輔選手、田中 一夫校長と共にその時を待った。
17時を過ぎドラフト会議の中継が始まるとともに緊張感が高まってくると指先を動かす高橋選手。次々と名前が呼ばれるビッグ4の面々に対し、なかなかその名が呼ばれず、集まった大人たちがヤキモキとする展開となる中、高橋選手はマウンド上と同じくじっと前を見つめていた。
2巡目も最後、広島東洋カープから高橋 昂也の名前が呼ばれると、監督からはさすがにホッとしたように笑みがこぼれた。高橋選手も少し頬が緩んだようにみえたが、すぐにその顔は引き締まり、岡崎選手とアイコンタクトを取ると会見場へと歩き出した。
「小さいころからの夢が叶い、とにかくホッとしています。」
同じく高校生投手陣が次々名前を呼ばれていくことに関しでは、自分は自分だと気にしてはいなかったというが、やはり指名を受けた喜びはじっくり噛みしめるように語ってくれた。
広島東洋カープの印象を聞かれると、「今年のセリーグ優勝チーム。そういうところで野球をするのは光栄です。左投手が良いという印象があるので、自分も歴代のみなさんをしっかりと見て学んでいきたいです」と希望を語った。
プロ入りという夢に大きく近づいた教え子に対し監督は、「入部当初からプロ入りということを念頭に置いて一緒にやってきた。厳しい練習も課してきました。またさらに厳しい環境に送りだすということで、少し複雑ではありますが、以前からの夢ですからしっかりやってきてほしいです。」と語った。また広島東洋カープに対し「まだまだ発展途上の選手です。広島は練習量も多いと伺っていますので、しっかりと育てていただきたい」と大事な愛弟子を送りだすうえで『お願い』も欠かさなかった。
「年間通して活躍出来るピッチャーになりたい。真っ直ぐを武器にここまで来ましたしこだわりは強いですから、そこはこれからも負けたくない。誰がどうとかではなく、自分のレベルを上げて通用するようになっていきたいです」
プロ入りの抱負を力強く、しかし表情はあまり変えることなく語った高橋選手だったが、会見途中、岡崎選手がオリックスから3位指名を受けたことが知らされると、ぱっと顔が明るくなった。会見場に登場した岡﨑を出迎えると、これからはライバルとして戦うことになる幼馴染とがっちり握手を交わした。