小田 準右選手 (横浜)
寸評
今年の横浜が最も危なかった試合だったのが慶応義塾戦(2013年09月22日)。5対3の9回表に同点に追いついた横浜は9回に小田隼右が登板。その小田は9回裏を無失点に抑えると、10回表、勝ち越しを決め、その裏、ピシャリと抑えて準決勝進出を決めた。今、思えば彼の快投があったからこそここまで勝ち進めたようなものだ。選抜で彼の登板はあるか。 普段は130キロ前後なのだが、慶応義塾戦の彼の投球は一番良かったかもしれない。右スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ中盤を計測していそうで、綺麗な回転がかかったストレートだった。体作りで、常時135キロ~140キロまで速くしていきたいところ。 キレのあるスライダーをコンビネーションに投球を組み立て打たせて取る投球を見せる。 (投球フォーム) 横浜高伝統の下半身主導の投球フォーム。ワインドアップから始動し、左足を胸の位置までゆったりと引き上げて、右足の膝を適度に曲げてバランス良く立つことができている。左足をショート方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、前足を送り込んで着地する。左腕のグラブを真っ直ぐ伸ばして正対させる。 打者に正対する時間は早く、それほど角度がない投手でもあるので、打ち難さは感じない。何度か彼を見た時にしっかりと打ち打ち返される姿を見たことがあるのだが、開きが早く、打者から打ち難さを感じない投球フォームが課題かもしれない。 右腕は内回りの旋回をしていきながら、リリースに入る。球持ちは良く、指先にしっかりと力を伝えることができている。この時の彼は非常によく、この感覚を維持したまま甲子園に臨むことができれば、もっと良い投球ができるはずだ。
更新日時:2014.02.17
将来の可能性
甲子園で登板する機会があれば、それなりに試合を作れるはず。ただ横浜高は一人の投手で投げ切る傾向にあるので、彼が登板する機会は限られそう。その時までしっかりと準備を怠らず、ベストピッチングを見せてほしい。
更新日時:2014.02.17
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