山野 太一選手 (高川学園)
寸評
160センチ台の小柄なサウスポーながら、140キロ前後の速球と切れ味鋭いスライダーを武器にするサウスポー。 (ここに注目!) 左打者の外角低めに切れ込む、スライダーのキレには注目して頂きたい。 (投球内容) 球速は、135~MAX142キロを記録するキレのある速球に、低めに鋭く切れこむスライダーとのコンビネーション。右打者外角にはチェンジアップを落としたり、余裕があると緩いカーブなども織り交ぜて来たりもする。 クィックは1.3秒前後と遅いのが気になるが、牽制は適度に混ぜてくる。素晴らしいのは、フィールディングの上手さで、バント処理の際にも素早く二塁でアウトにしようという強い意志を持っている。 マウンド捌きが洗練されていて、経験豊富な好投手といった印象。ただし球威に欠ける点があるのと結構甘いボールが多いので、[stadium]甲子園[/stadium]では履正社打線に打ち込まれてしまっていた。 <長所> グラブは最後まで内に抱えられ、足の甲でも地面を押し付けられているので、四死球で自滅するという危うさはない。しかし細かいコントロールに欠けるのは、腕が身体から遠回りに外旋しブンと振られる傾向があり、その辺がアバウトさに繋がっているのではないのだろうか。 <課題> 思ったほど腕が投げ終わったあと身体に絡んで来ないなど、速球と変化球の見極めがつきやすい傾向に。この辺が改善されれば、もっとスライダーで空振りが取れるようになりそう。
更新日時:2016.09.14
将来に向けて
すでにある程度のところまで来ている投手なので、大学より社会人あたりに飛び込んでも面白いのではないかと思っている。上手く課題を克服しパワーアップして行ければ、3年目の最短でのプロ入りも期待できるかおしれない。今後もその成長を期待して、気に留めてゆきたい選手だった。
更新日時:2016.09.14