智辯和歌山が箕島との名門対決を制す



智辯和歌山2番手の伊藤大稀

 初戦から智辯和歌山箕島という好カードが実現。智辯和歌山は最速147キロ右腕の中西 聖輝(3年)、箕島は最速143キロ左腕の中川 大雅(3年)の両エースがともに先発マウンドに上がった。

 箕島は1回表、一死から2番・小池 倖史郎(3年)が左前安打で出塁すると、相手の暴投で三塁まで進む。ここで3番・澤 虎太郎(1年)が右前適時打を放ち、幸先良く先制点を挙げた。

 しかし、箕島は中川の投球が誤算だった。「絶対に抑えるという気持ちから力みが出てしまって、自分のピッチングができなかったです」と初回から制球を乱し、3四球で一死満塁のピンチを背負う。何とか踏ん張りたいところだったが、5番・岡西 佑弥(2年)の右犠飛で同点とされると、二死一、三塁から6番・渡部 海(2年)に左前適時打を浴び、逆転を許してしまった。

 中川は2回も四球から一死一、三塁のピンチを招くと、3番・角井 翔一朗(3年)に中前適時打を浴びたところで降板。背番号10の筋原 大翔(3年)がマウンドに上がり、中川は左翼手に回った。

 筋原は右横手投げから粘り強い投球を見せていたが、強打の智辯和歌山が小刻みに得点を重ねていく。中西も疲れが見えた8回に押し出し四球で1点を失ったが、それ以外はストレート、変化球をコーナーに投げ分け、箕島に流れを渡さない。7回裏には自ら本塁打を放って、援護点を挙げた。

 智辯和歌山の6点リードで迎えた9回表には背番号18の伊藤 大稀(3年)が登板。右スリークォーターから最速147キロのストレートで押し込み、三者凡退で締めくくった。春までは公式戦の登板機会が少なかったが、「難しい展開で登板しても粘り強く抑えてくれる投手」と中谷仁監督の評価は高い。リリーフの柱として、頼れる存在となりそうだ。

(文=馬場 遼)

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。